浮いている状態だと、
たとえ親指と人差し指でつまんだだけでも、
すごく安定する。
今日は少しの時間だけど、
ほんの数秒だけど、
その、
わずかな支えもなく、
たった一人で浮いていた。
正確には落ちていたんだけど。
途端に体がぶれた。
でも、
あ、
自分は一人でこの空中にいるのだと、
確かに感じた。
自転車を覚える時、
後ろで支えている手が離された時のように。
ふらつくけど自由。
求めていたものに、
一ミリ近づいた。
静かな感動だった。
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