夕食後、
母と「たけしの家庭の医学」を見ていた。
前から度々書いているけど、
ぼくはこの手の番組が苦手である。
それでも、
「不眠」がテーマだったので何となく見ていた。
別にぼくは不眠じゃないけど。
すると、
番組に出ている医者がこんなことを言い出した。
「パニック発作を一生に一回でも起こす日本人は1000万人以上」
うっそー。
パニック障害発作っていうのがどんなものか、
よくは知らないけど、
番組で取り上げていた一例は、
夜寝ていた主婦の動悸が突然早くなり、
呼吸困難になるというものだった。
あんな状態を日本人1000万人が経験するなんて、
どう考えたっておかしいだろ。
パニック障害発作の定義とか、
そのあたりが関わっていると思うのが、
ことほどさように、
とにかく根拠があやふやなデータで視聴者をビビらせ、
病院へ駆け込ませようというような、
悪徳商法みたいな番組はやめてもらいたいな。
何でも「可能性があります」ってつければ、
免責されるってもんでもなかろう。
「あなたは明日死ぬ可能性があります」
「あなたは将来痴呆症になる可能性があります」
生きている以上、
だれでもほとんどの病気になる「可能性」はあるだろう。
そこで紹介したいのがこの本。
「社会調査」のウソ(谷岡一郎著、文春新書)。
世の中いかにずさんな社会調査が多くて、
しかも害があるかを丁寧に説明してくれる。
これを読んでおけば、
マスコミや官公庁の安易な調査ネタを疑う、
あるいは、
とりあえず鵜呑みにしない姿勢は身に付くこと絶対。
しっかしテレビもこんな杞憂をあおる番組を作るなら、
原発に関して作って欲しいよ。
「日本の原発で震度5強でメルトダウンする可能性があるのは●基」とか、
そういうのならいくらでもあおって欲しい。
●番組の詳細は覚えていないし、記憶もあやふやなのだけど、大体そういう内容だったと思う。
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