9日は親父の命日だった。
8年になる。
人がまさに死にゆく様に立ち会ったのは、
あの時限りだ。
ということもあるだろう。
未だにあの数日間のことは、
しょっちゅう思い出す。
よくドラマなんかで、
お父さんが生きてたら何て言ったかねぇ、
なんて場面があるけど、
それに似たことを感じることが、
最近増えてきたように思う。
あるいは、
あの時親父は、
こんな風に考えてたのかなと、
思って見たり。
親父がまだ元気だった頃、
外車のオープンカーを買いたいと言い出したことがある。
最後はこういうのに乗って見たいんや。
そう言って、
ディーラーに付き合った。
似合わないからやめときなと、
普通の外車にしたんだけど、
なんとなく気持ちわかるわぁ。
親父の夢を、
また叶えてやろうか、
なんて思ったり。
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