年を取るということは、
遠い未来を描けないということだ。
たとえば、
ぼくは30年後の夢は描けない。
夢を託す子どももいない。
ぼくが描ける夢は、
せいぜい20年が最長だろう。
老後、
という言葉が急に身近になったのは、
50歳になってからだ。
30歳になった時、
人生の俯瞰図が見えたようで、
急に怖くなった覚えがある。
40歳の時は、
将来もなにも、
あり得ない現実に対処するだけで精一杯だった。
この10年は、
その尻ぬぐいをするために費やしてきたようなものだ。
ぼくが子どものころ、
定年退職は55歳だった。
今の感覚ではあり得ないかもしれないけど、
ぼくの中ではひとつの節目かなと思っている。
というか、
中学生の時のぼくは、
50歳以上生きていても仕方ないと、
結構マジに思っていた。
あの頃のぼくにとって、
今のぼくは、
すでに死んでいる予定の未来を生きている。
大笑いされちゃうな。
0 件のコメント:
コメントを投稿