「この世界の片隅に」が、
キネマ旬報の邦画ベスト1になった。
アニメ部門とかではなく、
邦画1位だ。
だからというわけでもないが、
姉と映画館に見に行った。
同じ映画を映画館で二度見するなんて、
僕史上初の快挙だ。
平日の昼間にもかかわらず、
相変わらず立ち見が出る盛況ぶり。
しかも夜には、
クローズアップ現代でも取り上げられた。
これでまた当分、
この映画の人気は続くだろう。
僕がこの映画の制作に寄付したのは、
エンドロールに名前が出るということが大きかった。
この映画に、
かすかにでも関わった証が残ることが、
僕にとっては大切だった。
僕が死んでも、
この映画は何十年も残るだろう。
そのエンドロールに僕の名前があることなど、
僕と周囲の数人を除けば、
全くどうでもいいことだ。
それでも、
この良き映画に自分の名が刻まれることに、
僕は価値を見出したし、
作品が僕の想像を超えて素晴らしいものであったことを、
本当に誇らしく思える。
平和な日常に、
戦争が靄のように被さり、
いつのまにか、
靄のある風景が日常になり、
いつしか黒雲となって銃弾が降り注ぐ、
そんなことが二度と起きぬよう、
僕の姪やその子達に向けての、
僕からの祈りでもある。
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