たいがいの事を忘れていく僕でさえ、
阪神大震災の時のことは今でも鮮明に思い出す。
福井のマンションで寝ていて、
地震で目覚めた。
てっきり福井の地震だと思ってNHKをつけたら、
ここは「周辺部」なのだと知った。
それからしばらくはテレビに釘付けだった。
あの日から22年。
あの日に生まれた赤ん坊が、
22歳になって大卒社会人として今春うちの会社にも来るのだと想像すると、
その年月の長さに呆然となる。
人間、
生まれる前のことは、
大きく歴史上の出来事と捉えるもんだと、
個人的には思っていて、
そうすると、
今の二十歳ぐらいは、
阪神大震災も真珠湾攻撃も明治維新も、
感覚的には年表の出来事なのだろうと想像する。
えー、
阪神大震災を体験したんですかぁ、
と、
歴史遺産を見るような目で見られる日が、
早晩訪れるのだろう。
日本人の多くが知っていると思っていてはいけない。
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