2017年1月14日土曜日

喜怒

チリの鉱山が落盤し、

33人が700メートルの地下に閉じ込められ、

69日後に全員助け出された事故があったのは、

2010年。

映画化されるとは聞いてたけど、

最近やっと見ることができた。

映画は大きく前後半に分かれていて、

前半は、

落盤から全員無事が地上に伝わるまで。

後半はその33人をいかに、

地上に生還させるか。

食料も水もない、

何より、

自分らを助け出そうとしているのかどうか、

それさえわからない前半は、

結果がわかっていても辛い。

69日の大半は、

後半部分で、

人一人入れる穴を700メートル掘り、

カプセルで一人ずつ引き揚げた光景は、

今でも思せるほど、

世界中が固唾を飲んで見守った。

映画で印象的なのは、

絶望的な中で、

怒るときは思いっきり怒り、

でも、

基本的に笑いを忘れないというか、

どこまでもおおらかな人間性だ。

あの翌年、

日本は東日本大震災と原発爆発に見舞われた。

チリの鉱山がずさんとかなんとか、

あの当時は思ったけれど、

今は日本人もたいがいだと知っている。

チリの人に比べたら、

日本人は怒りもしないし笑いもしない。

日本人は笑うために、

もっと怒らないといけないと思った。







0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...