チリの鉱山が落盤し、
33人が700メートルの地下に閉じ込められ、
69日後に全員助け出された事故があったのは、
2010年。
映画化されるとは聞いてたけど、
最近やっと見ることができた。
映画は大きく前後半に分かれていて、
前半は、
落盤から全員無事が地上に伝わるまで。
後半はその33人をいかに、
地上に生還させるか。
食料も水もない、
何より、
自分らを助け出そうとしているのかどうか、
それさえわからない前半は、
結果がわかっていても辛い。
69日の大半は、
後半部分で、
人一人入れる穴を700メートル掘り、
カプセルで一人ずつ引き揚げた光景は、
今でも思せるほど、
世界中が固唾を飲んで見守った。
映画で印象的なのは、
絶望的な中で、
怒るときは思いっきり怒り、
でも、
基本的に笑いを忘れないというか、
どこまでもおおらかな人間性だ。
あの翌年、
日本は東日本大震災と原発爆発に見舞われた。
チリの鉱山がずさんとかなんとか、
あの当時は思ったけれど、
今は日本人もたいがいだと知っている。
チリの人に比べたら、
日本人は怒りもしないし笑いもしない。
日本人は笑うために、
もっと怒らないといけないと思った。
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