2019年8月26日月曜日

代償

先日のレイトショー。




















エルトン・ジョンの半世紀だ。

とはいえ、

実はエルトン・ジョンのこと、

ほとんど知らないんだよね。

有名な曲は誰しも知っていると思うけど、

その人生というか、

音楽家としての偉大さは、

日本ではあんまり知られていない。

この作品は、

もっぱら彼の生い立ちによる内面に焦点が当たっている。

名曲誕生の秘話というものではない。

父親に捨てられ、

母に邪険に扱われ、

音楽的には天才的なんだけど、

ずっと愛に飢えていた。

ミュージシャンとして世界的な成功を収めても、

埋められない寂しさ。

スターになる程孤独になって、

酒とドラッグに溺れる。

しかも彼には同性愛という、

当時としては公にできない部分があった。

ショービジネスの世界で、

周りは金儲けに利用し、

本当の友達はさって行く。

ボロボロになって、

でもギリギリで踏みとどまる。

いやぁとにかく、

スターって大変だなぁっていうのが率直な感想。

僕ら庶民が憧れる存在が、

かくも孤独で辛いものだとは。

ホイットニーとかフレディーの映画もそうだった。

欧米のショービジネスで成功するってことは、

その代償がとてつもないんだなと。

もがき苦しみ、

それを隠すかのようにステージでは奇抜で派手なパフォーマンスをする。

一人の男性が傷つきながらどん底に落ちて這い上がる。

なかなかボヘミアンラプソティーとはまた異なるテイストの、

見応えのある作品でした。

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