先日のレイトショー。
エルトン・ジョンの半世紀だ。
とはいえ、
実はエルトン・ジョンのこと、
ほとんど知らないんだよね。
有名な曲は誰しも知っていると思うけど、
その人生というか、
音楽家としての偉大さは、
日本ではあんまり知られていない。
この作品は、
もっぱら彼の生い立ちによる内面に焦点が当たっている。
名曲誕生の秘話というものではない。
父親に捨てられ、
母に邪険に扱われ、
音楽的には天才的なんだけど、
ずっと愛に飢えていた。
ミュージシャンとして世界的な成功を収めても、
埋められない寂しさ。
スターになる程孤独になって、
酒とドラッグに溺れる。
しかも彼には同性愛という、
当時としては公にできない部分があった。
ショービジネスの世界で、
周りは金儲けに利用し、
本当の友達はさって行く。
ボロボロになって、
でもギリギリで踏みとどまる。
いやぁとにかく、
スターって大変だなぁっていうのが率直な感想。
僕ら庶民が憧れる存在が、
かくも孤独で辛いものだとは。
ホイットニーとかフレディーの映画もそうだった。
欧米のショービジネスで成功するってことは、
その代償がとてつもないんだなと。
もがき苦しみ、
それを隠すかのようにステージでは奇抜で派手なパフォーマンスをする。
一人の男性が傷つきながらどん底に落ちて這い上がる。
なかなかボヘミアンラプソティーとはまた異なるテイストの、
見応えのある作品でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿