2018年11月26日月曜日

死生

先日のロードショー




















インドのバラナシが舞台。

そう、

去年僕が行ったまさにその場所。

ガンジス川の辺りに解脱の家があって、

死期を悟った人がその時までを過ごす。

とは言えホスピスではなく、

あくまで滞在場所。

そこで繰り広げられる人間模様。

おめあてはもちろん、

バラナシの街。

あの喧騒、

ガンジス川の風景。

旅のことをすっかり思い出したよ。

ストーリーは死を描いているのだけど、

わりに薄味で、

お涙頂戴調じゃないのは良いんだけど、

20代の監督にはちょっと描ききれなかったような気もした。

ちょうど、

平成くん、さようならという本も読んでいて、

図らずも死について考えた。

インドの死生観と現代日本のそれは随分と違うなぁと思った。

一生を懸命に生きて、

この世を去るインド人。

現代の日本の若者は、

もう僕はピークを過ぎたからと、

早々と安楽死を選択する。

若い頃の僕なら平成くんの考えに同調したかもしれないけど、

この年齢になるといささか違っていることに気づいた。

老いてなお生き続けることの意味に平成くんはまるで意味を感じない。

本当はもっと別の理由があるんだけど。

小説としては二流だけど、

テーマは現代的だ。

いつもメメントモリを考える僕としては、

その点は考えさせられた。

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