先日のヨルタモリに福山雅治が出ていて、
子どもの頃のこんなエピソードを話した。
父親にタバコを買いに行かされた福山少年。
タバコの銘柄はラーク。
今でこそ、
どこの自販機でも売っているけれど、
40年近く前には完全な「洋もく」。
近所のタバコ屋にはなく、
かなり遠いところまで行って、
やっと見つけたそうだ。
帰ってくるなり、
母親に叱られた。
こんな遅くまでどこ行ってたん。
一方父親は、
そう怒るな。
そんな遠くまで買いに行ったとは、
おまえ案外根性があるな。
福山は今でもその父親の言葉を覚えていて、
親父に褒められたのは、
後にも先にもあの時だけ。
あのひと言があったから、
歌手生活25年を迎えられたのかもしれない、
と言っていた。
もちろん大げさなんだけど、
でも、
そういうのってあるなと思った。
子どものころ、
何気なく大人が発したひと言を、
人生の灯台のようにして生きる、
みたいな。
父親は、
自分が頼んだんだから怒ることもできないし、
苦し紛れに言っただけかもしれないけれど。
だからといって、
闇雲に子どもを褒めればいいというわけじゃないだろう。
たまに、
しかも、
何気に出た言葉が、
子どもの心の琴線に触れた時、
その言葉は、
その子にとって金言となるわけだ。
ぼくにもそんな言葉が、
あるような、
ないような。
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