体の感覚を記録することは難しい。
何百もある筋肉の運動を記録する方法を、
僕らは持っていない。
往々にして、
ばっとか、
すーっととか、
感覚的な言葉になるのは仕方がないことだ。
だからせめて、
毎日同じ行動をして、
同じような状態に持って行くことしかできない。
いわゆるルーティンだ。
しかし、
ルーティンを繰り返していても、
体の状態は毎日間違いなく違う。
気温や湿度もそうだし、
体調は必ず微妙にでも違う。
第一、
人は毎日確実に老いる。
いい時のビデオを見る、
という方法もあるだろうが、
それとて、
その時の身体状態とか、
筋肉の動きは外見ではわからない。
イチローでさえ、
さすがに衰えるのだ。
あれほど肉体の管理において、
誰よりもプロフェッショナルである彼でさえ。
せめてルーティンを繰り返し、
前日の感覚を失わないようにするしかない。
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