一緒に暮している人がいないのは、
やはり寂しいもんだ。
たとえそれが母であったとしても。
ただ幸いだったのは、
普段ほぼすれ違いの生活をしてきたおかげで、
不在を強く感じる場面はさほど多くはなかった。
宅配便の受け取りには多少手間取ったが、
まぁなんとなく忙しくしているうちに、
一月ぐらいはすぐに過ぎた。
すれ違いの意外な効用だった。
ただ、
日々、
少しずつ、
家が汚れて行っただけだ。
もちろん、
汚さないように最大限の注意は払った。
動線をミニマムにして、
使う食器、
下着、
服も最低限に抑えた。
風呂も一応毎日軽く掃除して、
ゴミは大脱走作戦で溜めないように留意した。
意外だったのは洗濯機だった。
ほぼ毎日、
全自動で乾燥まで行っていたら、
洗濯機内部に、
乾燥の時に出る埃がものすごい溜まってしまった。
すみの方にまで入り込んでいて、
あれは現状復帰させるのは難しい。
一番の盲点だった。
とはいえ、
家をできるだけ汚さず守るという、
ミッションは一応合格したと自己採点している。
明日、
検査官が帰ってくる。
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