流星ひとつ、
という、
沢木耕太郎のノンフィクションを読んだ。
30年以上まえ、
引退を発表した藤圭子への、
ロングインタビューだ。
そう、
宇多田ヒカルの母親だ。
当時彼女は28歳。
引退後はハワイに行って、
英語を勉強したいと語っている。
その言葉通り、
ハワイから西海岸に行き、
さらに
ニューヨークに渡って、
宇多田の父親と出会うのだ。
この本は、
事情があって、
長年お蔵入りになっていたが、
藤圭子の自殺で緊急出版された。
若い頃の、
彼女の本心が、
沢木によって引き出されていく。
そのやりとりがスリリングで生々しく、
一気に読んでしまった。
歌手生活は、
わずか10年。
ユーチューブで見ると、
改めてすごい歌手だったと思い知らされる。
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