2016年9月14日水曜日

封印

流星ひとつ、

という、

沢木耕太郎のノンフィクションを読んだ。

30年以上まえ、

引退を発表した藤圭子への、

ロングインタビューだ。

そう、

宇多田ヒカルの母親だ。

当時彼女は28歳。

引退後はハワイに行って、

英語を勉強したいと語っている。

その言葉通り、

ハワイから西海岸に行き、

さらに
ニューヨークに渡って、

宇多田の父親と出会うのだ。

この本は、

事情があって、

長年お蔵入りになっていたが、

藤圭子の自殺で緊急出版された。

若い頃の、

彼女の本心が、

沢木によって引き出されていく。

そのやりとりがスリリングで生々しく、

一気に読んでしまった。

歌手生活は、

わずか10年。

ユーチューブで見ると、

改めてすごい歌手だったと思い知らされる。

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