負けてる状況で攻めなかった日本の采配に、
案の定、
世界中から賛否が巻き起こった。
サッカーの世界で、
ああやってパス回しをして時計を進めるということは、
とりわけ珍しいことではない。
でもそれは普通、
そうやっていれば望んだ結果が保証されている場合だ。
今回はそうではなく、
セネガル戦の行方次第では日本は敗退する。
そういう状況で他力本願の賭けに出たのが異例だった。
西野監督は日本が攻めて1点を取りに行くより、
その方が確率が高いと判断したわけだ。
もしセネガルが1点いれていれば万事休すだということも引き受けて、
大博打に出たわけで、
正解かどうかということではなく、
西野監督はそう腹を括ったということだ。
結果的にうまくいったけど、
逆になっていれば猛烈な批判を受ける覚悟もあっただろう。
そもそも6枚変えて試合に望んだ時点で、
あの試合より先の決勝トーナメントを本気で見据えていたことは明らかだ。
終盤のあの状況も想定内だったに違いない。
セネガル戦のリポートも入っていただろう。
長い大会で急ごしらえのチームがサプライズを起こすには、
博打を打たなければ、
仮に勝っても主力は疲労が溜まって16強止まり。
それではダメだという強い意志を感じた。
ベルギー相手にひと泡食わせるジャイアントキリングを期待しよう。