2018年6月17日日曜日

明暗

午前3時キックオフの、

スペイン対ポルトガルは、

ロナウドの独壇場だった。

ハットトリックを決めて引き分けに持ち込んだのだけど、

特にすごかったのは3点目。

残り少ない時間に得たフリーキックを、

信じられないような軌道で相手ゴール右隅に決めて見せた。

さらにすごいのは、

このフリーキックにつながる相手ファウルを、

計算づくで奪ったというところ。

自分一人で相手を罠にかけてファウルを誘い、

そこで得たチャンスをものにした。

彼が世界最高のプレーヤーであることを改めて全世界に見せつけた。

世界の名だたる名選手の中でも、

個性、

実力ともに抜きん出ている。

脱税事件で27億円を払うらしいけど、

彼は慈善事業にも熱心。

ほとんど非の打ち所がない。

対するアルゼンチンのメッシ。

アイスランドという格下相手にノーゴール。

PKまで外した。

圧倒的な個人の身体能力と技術、

そしてずる賢さを備えたロナウドと、

周囲のお膳立てがあって初めて輝けるメッシ。

二人は現代サッカーを牽引する選手だけど、

この2試合を見る限り、

ロナウドに軍配を上げざるを得ない。

結果はポルトガルもアルゼンチンもドローだったけど。

どちらも天才的プレーヤーだけど、

お膳立てからゴールまで一人でやってのけるロナウドの力業はメッシにはない。

W杯は始まったばかりだけど、

いきなりすごいもの見ちゃったな。

そのロナウドもメッシも、

今回が最後のW杯と言われている。

この時代に生きていることは幸運なことだ。

悪いけどプロ野球なんて見ている暇はない。

熱狂のひと月は寝不足が続きそうだ。

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