2018年6月26日火曜日

心理

先日のロードショー

ウディ・アレン監督の女と男の観覧車。

1950年代のコニーアイランド。

そこに勤める夫婦が主人公。

共に連れ後がいて、

しかも妻は元売れない女優で、

若い大学生と不倫している。

妻の実子は放火癖がある。

そこに夫の娘が現れる。

ギャングに追われている。

金はない。

問題は山積み。

イライラを紛らわすように、

妻は不倫相手にのめり込む。

が、

逆に大学生は若い娘に惹かれていく。

ソープオペラのような題材なのだけど、

圧倒的なセリフ量と演出の巧みさで、

グイグイ引き込まれる。

その沸点で大変な出来事が起きるのだけど、

とにかく主演のケイト・ウィンスレットが見事だ。

タイタニックのローズだ。

あれから色々あったのだろう。

見事な演技派女優になった。

この作品、

大人の、

それもグダグダを経験してきた僕のような人間にはたまらない。

ああ、

人間ってそうだよな。

特に弱い人間は。

何度も自分の過去をオーバーラップさせた。

人のどうしようもない弱さ。

だからこそ誰かを求める気持ち。

気持ちのすれ違い。

酒に逃げてからの演技がまた身につまされる。

あそこにいるのが自分のような気になる。

それにしても、

そういう辛い映画を見て僕は何を得るのだろう。

人生は苦いという映画を見てしまう自分の心理は何だろう。


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