同級生の女性と食事をする機会があって、
彼女は20代早々に結婚して3人の子供をもうけ、
すでに孫もいる。
自分の小遣い稼ぎに資格を生かしたパートも続けている。
定期的なトレーニングも続けている。
まぁ本当に絵に描いたような幸せな暮らしをガッチリ手に入れた。
片やご両親は高齢で、
世話をしにちょくちょく帰ってくる。
先日の食事もそんなタイミングだったんだけど、
その時に彼女は言った。
片方では孫が1日1日できることが増えて行く。
もう一方では両親は毎日毎日できることが減って行く。
それを見ていると、
ああ人間てそういうものなんだなぁと思う、と。
なんか彼女を見ていると、
人間ってそうやって普通に生きることの貴さを感じる。
僕が酒に溺れて離婚を繰り返す間も、
彼女は子育てをしつつ、
破茶滅茶な僕とそれでも交流を続けているのが、
本当に不思議といえば不思議。
付き合いはもう40年近い。
今年も既に3回も会った。
彼女は仙台に住んでいるというのに!
こんな関係がずっと続いているなんて、
なかなかできるものではない。
小さな奇跡だ。
この年齢になって改めて、
彼女の、
普通であることのすごさを感じる。
大金持ちになることや、
会社で出世すること。
脚光を浴びること。
そういうことを追い求めたくなる人間が多い中、
彼女ほど堅実で当たり前の暮らしを丁寧に生きている人が、
本当に普通に長年の友達でいてくれることに感謝する。
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