2018年8月28日火曜日

自然

同級生の女性と食事をする機会があって、

彼女は20代早々に結婚して3人の子供をもうけ、

すでに孫もいる。

自分の小遣い稼ぎに資格を生かしたパートも続けている。

定期的なトレーニングも続けている。

まぁ本当に絵に描いたような幸せな暮らしをガッチリ手に入れた。

片やご両親は高齢で、

世話をしにちょくちょく帰ってくる。

先日の食事もそんなタイミングだったんだけど、

その時に彼女は言った。

片方では孫が1日1日できることが増えて行く。

もう一方では両親は毎日毎日できることが減って行く。

それを見ていると、

ああ人間てそういうものなんだなぁと思う、と。

なんか彼女を見ていると、

人間ってそうやって普通に生きることの貴さを感じる。

僕が酒に溺れて離婚を繰り返す間も、

彼女は子育てをしつつ、

破茶滅茶な僕とそれでも交流を続けているのが、

本当に不思議といえば不思議。

付き合いはもう40年近い。

今年も既に3回も会った。

彼女は仙台に住んでいるというのに!

こんな関係がずっと続いているなんて、

なかなかできるものではない。

小さな奇跡だ。

この年齢になって改めて、

彼女の、

普通であることのすごさを感じる。

大金持ちになることや、

会社で出世すること。

脚光を浴びること。

そういうことを追い求めたくなる人間が多い中、

彼女ほど堅実で当たり前の暮らしを丁寧に生きている人が、

本当に普通に長年の友達でいてくれることに感謝する。


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