東京五輪が近づくにつれ、
選手からの内部告発が相次いでいる。
それが五輪の結果に結びつくかどうか、
はっきり言ってわからない。
アジア大会での女子レスリングの惨敗は、
栄監督の辞任と関係がないとはいえないだろう。
ボクシングはあのお方の強烈キャラでうやむやになった感もある。
体操協会の件についてはさらに複雑だ。
大前提としてコーチのパワハラはあった。
そこに争いはないのだが、
選手および両親はそれを愛の鞭として容認していて、
無期限の資格停止は厳しすぎると、
選手自ら会見で訴えた。
さらにややこしいのは、
塚原夫婦こそパワハラだと逆に訴えた点だ。
勝ちたい勝たせたいという構図の中、
パワハラ的な行為も容認する空気が、
今もスポーツ界に蔓延する。
知り合いも、
客観的には完全な暴力にもかかわらず、
それを乗り越えた自分らに誇りを持ち、
先生を崇拝する感じさえある。
そういう指導者は、
言い方が微妙だが、
やはり人間的魅力があって、
そこが求心力になっている。
そして何よりその指導についていけば結果として強くなれるという、
実績は大きい。
非常にややこしい問題をはらんでいる。
問題は東京五輪まで2年というところだ。
ある意味、
五輪の結果より、
この世界最大のスポーツイベントを通して、
日本のスポーツ界の体質が大きく変わるなら、
様々なゴタゴタも意味があったということになるだろう。
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