昔からよく聞いてきた説だけれど、
イマイチ確証が持てなかった。
でも、
最近読んだ記事によると、
やはりレコードの勝ちらしい。
CDは手軽にいい音を再生するには向いているけど、
再生音の上限と下限をカットしている。
それは人間の耳には聞こえないからと。
つまり「無駄」だという理由で。
しかし、
その音域は無駄ではなくて、
音の厚みとか広がりとか、
聞こえなくても感じることは出来るらしい。
その点、
レコードは従来「無駄」とされてきた「音」も収録されている。
だから、
非常に高価なシステムで再生すれば、
その音はCDを凌ぐのだと。
ぼくがCDの音に初めて触れたのは、
たぶん20歳前後で、
場所はデパートの音響機器コーナーだったと思う。
中島みゆきの「明日天気になれ」だった。
すごくクリアで圧倒的な音に驚いたけど、
あれは食べ物でいう添加物たっぷりのジャンクフードを、
おいしいと錯覚するのと同じ状態だったのではあるまいか。
ところで最近、
レコードの方が音がいいと「公式」に書かれ出したのは、
デジタルの世界にハイレゾが登場したことと無縁ではないと思う。
ハイレゾならレコードの音に勝るとも劣らないと。
そういう時点になってようやく、
レコードって実はすげー音いいんだよと、
認める余裕ができたのではないのか。
つまり愚かなるぼくは、
なんだかんだ30年間ほど、
レコードより劣る音をいい音だと信じて来たのだ。
ジャズ喫茶の頂点といわれる、
岩手のベイシーまで行ったのに。
それにしても。
あの塩ビに溝を刻んだだけの、
レコードがそれほどの情報を蓄えていたとは。
確かに傷ついたりホコリがついたり、
扱いは面倒くさいけど、
丁寧に何百万円かのシステムで再生すれば、
ものすごい音を出すのだ。
jamjamなんかすごいもん。
科学は進歩しているわけだけど、
新しいと聞かされながら、
実際は劣っているものをあてがわれているのかもしれない。
デジカメだって、
かなり進歩したけど、
やっぱりフィルムにはかなわないんでしょ。
今でも。
従来「無駄」とされ切り捨てられて来たものが、
実は全然「無駄」じゃなかった、
みたいなこと、
ほんとうにたっくさんあるのかもね。
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