2014年8月22日金曜日

肖像

最近お気に入りのテレビ番組のひとつが、
ミュージックポートレートだ。

2人のゲストが、
自分の人生の転機と、
その時に印象的だった曲を紹介し合う、
という企画。

野田秀樹と宮沢りえの回で、
野田が言っていたことが印象深い。

音楽で人生が変ったというようなことは、
ミュージシャンでもない限りはないだろうけど、
音楽で思い出される場面というのは誰しもあって、
でも、
その感じは自分以外にはわからない。

みたいな内容。

まったくその通り。

有名人でなくたって、
だれしも人生の場面を象徴する音楽はある。

その曲を聞けば必ず思い出される感覚。

そう、
だからたぶん、
この番組で語られるゲストの人生や、
その時々の音楽を聞いても、
ぼくらは
「へぇ」とは思っても、
彼らの中にわき起こる感情は、
絶対にわからない。

かすりもしない。

それこそが、
人間は孤独だということだ。

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