2015年3月20日金曜日

犠牲

海外で事件や事故があっても、
たいてい日本人はその場にいなかったり、
いても無事なことが多いけど、
今回はそうはいかなかった。

チュニジアのテロ。

博物館が襲われて、
日本人が何人も犠牲になった。

観光地でこんなテロがあることが怖い。

今年ももう3月半ば、
例年のごとく早いけど、
すでに国内外で考えられないような事件や事故が、
何件も起きている。

ある事件が起きて、
ほとぼりも冷めないうちに、
次の事件が起きて、
消化不良のまま次々に過去へと追いやられる。

読売新聞の人生案内に、
イスラム国に殺された日本人の写真を、
意図せず見せられて以来、
気分が晴れない、
みたいな相談があった。

回答は、
どうかその日本人が後藤さんであることを忘れないで、
みたいな内容だった。

よほど大きな事件事故でない限り、
1年もたてば人々の記憶からは消える。

かと思えば、
麻原彰晃の三女アーチャリーが、
いきなりテレビインタビューに登場してた。

普通の交通事故で死んでも、
テロで死んでも、
犠牲者の遺族にとって、
不条理な死という意味では同じではないだろうか。

でも、
普通の事件はすぐに消え、
あるいはニュースにすらならず、
ある事件は、
20年たっても取り上げられる。

仕方ないことだけど、
いつも少し違和感を覚える。

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