2015年3月4日水曜日

気配

親父が死んで7年以上たった。

墓参りになんかろくに行かず、
隣の部屋にある仏壇に手を合わせることも、
まぁない。

それでも、
ただの一日たりとも親父のことを思い出さない日はない。

それは大げさかもしれないけれど、
今でもぼくの頭の中にしょっちゅう出てくる。

それは親父が生前使っていた部屋を、
今はぼくが使い、
机も椅子も親父のだから、
ということもあるかもしれない。

そして、
今日からしばらく、
ぼくは親父が使っていた布団で寝る。

自分のは綿を打ちかえるため、
業者行きになるのだ。

親父よ。

夢には出て来ないでいいから。

鬱陶しいし。

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