2015年9月2日水曜日

解説

全米オープン初戦敗退した錦織。

「自分のプレーは悪くはなかったが、相手が良かった。彼に好きなプレーをさせてしまった」

このコメントを読んで驚いた。
試合中に解説の修造が言ってたことと、
全く同じだったからだ。

それだけじゃない。
修造の解説は冴えまくっていた。
まるで錦織と心が完全に読めるかのようだった。

そもそも、
格下相手の試合前から、
この試合は要注意だと言ってた。

四大大会の初戦だから当たり前。

そう思っていた。

だが、
相手のペールのバックハンドが鋭いこと。
トリッキーなプレーをすること。
錦織にとって一番やりにくい相手だと、
口を酸っぱくして警戒していた。

1セットを落としたものの、
2、3セットを取っても、
修造は全く楽観してなかった。

圭がいいんじゃなくて、
相手がミスしてくれているだけだ。

4セットで錦織がマッチポイントを迎えたとき、
心底、
このセットで終って欲しい、
みたいなことを言っていた。

フルセットにもつれると危ないと。

錦織はフルセット試合に滅法強いにもかかわらず。

5セットに入ると、
心の体力が尽きかけていると表現していた。
体の体力は十分あるが、
心の体力が尽きると、
足が動かなくなるんです。

まるでその言葉に従うように、
錦織の動きは重くなり、
ミスを繰り返した。

こと錦織に関する限り、
解説は修造に限る。

本当に面白い。

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