2015年9月26日土曜日

遭難

オール・イズ・ロスト

という、
ロバート・レッドフォード主演の映画に、
すごい感動した。

80歳近いレッドフォードが、
たった一人の登場人物。

ヨットが遭難する。

それだけの、
たったそれだけのストーリー。

セリフがない。

厳密にはあるけど、
ないに等しい。

遭難して、
浸水して、
無線機が壊れ、
マストが折れ。

主人公は次々に失っていく。

レッドフォードの演技が素晴らしい。
老いをさらけ出し、
感情の起伏を、
身体だけで表現していく。

ついにヨットを諦めなくてはならなくなり、
救命ボートに移る。

また嵐。

救命ボートも転覆する。

絶体絶命のギリギリで、
精神を保ち、
知恵を総動員する。

諦めたら終わり。

助かるためにできることは、
ただ諦めないこと。

何度も絶望しそうになりながら、
何度も気力を振り絞る。

インド洋を漂流するヨット。

表面的には何の共通点もないのに、
自分の人生とかぶる何かを感じた。

いい映画だ。

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