最近の映画は、
続編系と実話もので溢れている。
スターウォーズは言うに及ばず、
ロッキーのスピンオフと言えるクリード、
実話もののブリッジオブスパイ、、、
今公開中のものだけでも、
さらっと三つは挙げられる。
バットマン対スーパーマンなんて、
もう訳わからんし。
ぼくの読書も最近はドキュメント系が多い。
今読んでいるのは沢木耕太郎の深夜特急。
いまさらって感じかもしれないけど、
この有名な作品を、
一度も読んでいなかったのは、
不幸か幸いか。
若い頃に出会っていたら、
ひょっとしたら感染して、
インドあたりを放浪していたかもしれない。
これを読んでいると、
旅の途中、
特に一人旅で味わう、
内省やセンチメンタルな気分を、
自分の体験を相まって、
あぁ〜わかる
って気にさせられる。
たとえば、
インドで著者は何かにつけ値切るのだが、
もともとの物価がケタ違いに安いから、
値切るという行為自体にあまり意味がない。
1時間頑張って半額に負けさせても、
浮いたお金は日本円で10円とか。
金額ではなく、
現地の人と渡り合って、
負けさせたという経験が大事、
という面はある。
足元を見られなかったという満足感もあるだろう。
あるいは、
言い値で買って甘やかすのは、
インド人にとってよくない、
というような、
ある種の教育的観点というのもあるかもしれない。
ぼくならどうするかな。
10円に1時間は馬鹿らしいとも思うし、
その体験も得難いとも思う。
でも恐らく、
面倒臭くて途中で折れるだろう。
インド経済のためだ、
みたいな小理屈をつけて
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