果たして私たちは核を制御できるのでしょうか。
Nスペの最後はそう締めくくられた。
此の期に及んで、
まだそんな事を言ってるのか。
今回のドキュメントは、
福島原発1号機の冷却がなぜ遅れたのかを検証していた。
現場は本店の指示に従い、
別の原発からの有益なアドバイスは、
生かされなかった。
吉田所長はあらゆる事象への対応に忙殺され、
眠る時間もなく、
ついに倒れてしまう。
大事故の際の危機管理の材料としては、
とても参考になるだろう。
だが、
だからこういう対策をとって、
それができれば原発は再び動かして良い、
というのは違う。
原発の大事故は真の意味で取り返しのつかない事で、
それは既に起きた。
だから断念するしかないのだ。
言い方は悪いけど、
いわゆる大事故とは質量ともに、
まさに桁違い。
水俣病とか薬害エイズとか、
そんな悲劇と比べても、
いや比べようもない人類史上の惨劇だ。
6年たっても、
溶け落ちた核燃料がどこでどうなっているのかさえ実際わからないのだ。
そこに近づけば、
人は20秒で死ぬのだ。
事故後数時間でメルトダウンしていて、
そのことを国は知っていながら、
メルトダウンはしてない、
後になってもメルトダウンはしてない、
あれはメルトスルーだと、
欺き続けていたのだ。
昨日の避難解除もそうだけど、
すぐに軟着陸という。
そんなこと言ってても仕方がない。
現実を受け止め妥協点を探り、
軟着陸させる。
いやもう、
ダメなものはダメだ。
原発はダメだ。
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