又吉直樹の劇場を、
大した期待もせずに読み始めたら、
めちゃくちゃ良い。
まだ途中だけど、
僕としては火花より断然に面白い。
同じ変でも、
火花の変より分かる変。
若気の至りというか、
考えすぎて何もできなかったり、
考えなさすぎて余計なことをしてしまったり、
そういう感じがすごく分かる。
若い頃と言わず、
今でもそうなのかもしれない。
ただ、
どうしても主人公と又吉がかぶる。
どのセリフも又吉の声やイントネーションで読んでしまうし、
彼らしい考え方やなと思う描写が多い。
テレビによく出る有名人だから仕方ないんだろうけど、
それはプラスかマイナスか。
太宰治や芥川龍之介だったら、
いくら有名人でも、
こんな感じで読まれはしなかったのではないか?
50年とか100年経っても、
ビデオとか残るわけだから、
作者と切り離して作品だけを読まれるようになることは、
難しいかもしれない。
とはいえ、
劇場はかなり良い。
残りを読むのが楽しみだ。
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