2017年5月31日水曜日

一貫















本日のロードショー。

河瀬直美監督のカンヌ出品作。

賞を逃したからか平日だからか、

ガラガラ。

あ、

今日の映画館は梅田のブルグ7。

久々の遠征。

でもこの映画館は、

シートも音響もすごくいいのでビックリ。

映画は前作の「あん」より、

ストーリー性が乏しくて、

でも映像はとても綺麗だった。

視覚障害者を扱う作品だけに、

細かいところまで音に気を使っていた印象。

だから見るなら映画館がおすすめ。

監督は脚本も編集も自分でやっているようで、

だから、

好き嫌いはともかく、

作品に一貫性があって、

そこは好感が持てた。

映画の音声ガイドをつける女性と、

失明寸前のカメラマンが主人公で、

二入が恋に落ちるんだけど、

実年齢だと20歳は違うと思うんだけどな。

そもそも、

目の見えない人が、

音声ガイドを頼りに映画を観るという行為は、

目の見える僕には想像できない。

ガイドで説明しすぎると押し付けがましいと言われ、

少ないと逃げていると言われ、

一体誰のために頑張っているのか?

と問いたくなった僕は差別主義者なのだろうか?

目が見えないと言っても、

生まれつき見えない人と、

途中から見えなくなった人とでは、

想像力も全く違うだろうし、

その、

どの辺にフォーカスしてガイドすればいいのか、

そういう難しさもあるだろうに。

「あん」の音声ガイドをつけている様子から、

監督は着想を得たようだけど、

映画内映画とか、

一見しただけでは読み解けない要素があって、

やっぱりちょっと難しかったかな。

でも、

先にも言ったように、

監督が全責任において作りたいものを作りきった感はあり、

それは清々しい印象を与えた。


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