長年ゴルフはテレビで見てきたけど、
プロの生のスイングは初めて。
いうまでもないけど、
凄まじいスイングと弾道に飛距離。
そりゃプロだから当たり前かもしれないけど、
度肝を抜かれた。
それだけならまだしも、
なんとそのプロが僕に教えてくれた。
まぁ見るに見かねたんだろうけど、
すごい気さくで、
でも問題点をビシッと指摘してくれた。
言っていることはわかったけど、
それを実践できるかどうかは別だけど。
でもとても感動したし嬉しい一日だった。
その後大阪で食事をしながら話をした。
一緒にいた友人が僕がアル中で死にかけたことを、
あれこれ話すもんだから、
仕方なく当時のひどかった頃についてひとくさり話した。
以前は僕に酒を飲め飲めと言っていた友人も、
断酒10年を越した頃から言わなくなった。
むしろ長年の断酒を評価しているような感じも伝わってくる。
僕もそういう話になれば包み隠さず話すようにしている。
自分がアル中であることを話すのは、
以前は抵抗があったけど最近はそれはない。
断酒を続けてきたからこそなのかもしれない。
言っとくけど、
今の僕は酒を飲むことはないしその気も全くない。
酒をやめたことで唯一のマイナスは、
女性に気軽に話しかけられなくなったことだけど、
それを除けば良いことしかない。
何よりあの酒に支配された日々に戻ることは考えられない。
10年経っても痛みを忘れないのは、
ずっと話したり書いたりしてきたからだ。
だからペンギンさんの言葉は正しいと思う。
人間は嫌な思い出は忘れたい。
時が苦しみを癒すという面は決して悪いとは思わないが、
ことアルコール問題については、
かさぶたをはがすように、
常にヒリヒリするような痛みを感じ続けることが大切なのだと教わった。
僕はそれをPTSD療法と勝手に呼んでいるが、
とにかく人間は忘れやすいので、
忘れないことが唯一酒をやめ続ける方法なのだそうだ。
でもそれも辛いもんで、
特に劣等感が常につきまとう。
自分はダメな人間だと日々思い起こしながら、
上を向いて積極的に生きるのは難しい。
どうしても下を向きがちだ。
だから対外的には隠そうとする。
自然、
同じ仲間同士が集まって体験を語り合う。
そういう形になりがちだ。
自分の方から世間に背を向けがちだ。
その辺のバランスは難しいと思う。
最近のように、
どう思われようと私はアル中なんですと公言することは一つの手だ。
最近はそういうことに理解が進んでいるのでそれは救いだ。
プロゴルファーはピンときていないようだったけど。
無理もない。
あの状況や苦しさを理解できるのは、
やっぱり当事者しかいないからだ。
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