2018年3月31日土曜日

過多

最近のこのブログは自己洞察が少ないと、

ペンギンさんから指摘を受けた。

おっしゃる通り。

自分でも随分前から感じている。

言い訳めくが、

大きな理由はスマホだと思う。

あまりに大量の情報が入ってくる一方で、

自分の中で色々考えることができなくなっている。

これは深刻な問題だ。

人ぞれぞれだろうけど、

僕には現状のインプットは明らかに過多だ。

極端な話、

情報が入ってくる一方で、

自分の頭で考えることができなくなっている。

とは言え新しい情報にはどうしても飛びつきたくなる。

ジレンマだ。

何事もほどほどというのが苦手な人間だと痛感する。

若い人は柔軟で素早い頭の回転で、

溢れかえる情報を整理できるのだろうが、

僕の頭はごった煮の情報がただ詰め込まれている。

さりとてその情報を覚えているかと言えば、

右から左に通り過ぎていることがほとんどだ。

入ってくる情報の99%はおそらく無意味、

あるいはすぐに知らなくても何の支障もない。

インプットとアウトプットのバランスをどう取り戻すか。

真剣に考えないといけない。

でないと、

案外これでボケるということも考えられる。

2018年3月30日金曜日

膵臓

君の膵臓が食べたい、

っていう映画をレンタルで見た。

若者のラブストーリーというより、

ファンタジーだなと思った。

クラスのマドンナ的存在、

漫画で言えばタッチの浅倉南みたいな女の子が、

実は死に至る膵臓病に侵されていて、

その子がクラスで一番目立たないような男の子に、

唯一病気のことを知られて、、、

死ぬまでにしたいことをその男の子と叶えていく。

もう、

それだけで冴えない男子にはファンタジー。

この物語がさらに異質なのは、

もう末期になった女の子が、

おそらく最後の一時退院で男の子と旅に行く、

その道すがら、

通り魔に刺されて死んでしまう、

という点にある。

末期の病だろうが健康だろうが、

人間はいつ死ぬかわからない、

だから毎日を精一杯行きましょう、

というメッセージはわかりやすい。

映画の作りは素直だし、

いわゆる泣ける出来栄えだ。

教師や親がほとんど登場しないで、

シンプルに若者二人にフォーカスした作りも潔い。

しかしなぁ、

あれじゃヒロインの子が可哀想すぎるだろ。

若者には十分受け入れられる要素てんこ盛りだけど、

この年齢になるとどうにも最初から設定ありきで、

膵臓を食べたいという刺激的なタイトルといい、

売れ線を相当意識した作りに思えてならない。

末期の膵臓病の患者がスイーツバイキングや焼肉腹一杯食べられるのか?

みたいなツッコミはファンタジーだからあえて問わない。

体的に嫌味はなく、

特にヒロインの浜辺美波という若い女優さんが良かった。

僕が高校生ぐらいで見たら号泣間違いなし、

そう思える作品でした。

●金曜日に元町にようやく参ります。よろしくお願いします。

2018年3月28日水曜日

抜群

ハリルJはウクライナに負けた。

このあいだのマリ戦といい、

終盤に投入された中島の動きが、

素人目には抜群に映るのだけど、

果たしてW杯に選ばれるのか?

彼を見ていると、

大空翼を連想する。

ボールは友達。

プレーするのが楽しそうだ。

動きは俊敏だし、

小柄だけど大柄の選手を巧みにかわし、

何よりゴールを決めてやるという情熱が、

テレビ越しに伝わってくる。

今日はゴールはできなかったけど、

決定的なチャンスを短い時間で何度も作っていた。

プロの目からはどう映っているのか知らないが、

見ていてワクワクする選手だ。

妙に大御所ぶってキレのない選手より、

ああいうプレーを見ていたい。

2018年3月27日火曜日

篦棒

太陽の塔の内部が48年ぶりに公開されて、

結構話題になっているけど、

僕は当時、

あの内部に入って見た記憶がある。

今50歳の人じゃ当時は2歳だったわけで、

ほとんど記憶はないだろう。

そういう意味で、

当時の記憶があるほぼ最後の世代ではなかろうか?

率直に言って、

当時はしょうもないと思った。

生命の樹に沿って、

恐竜やらゴリラやらが枝に乗っているだけで、

岡本太郎の深遠な想いなど感ずる事もなく、

落胆はしないまでも、

子供心に、

ああこんなもんかと思った。

それより、

僕の興味は三菱未来館であり、

アメリカ館の月の石だった。

確か、

アメリカ館には入れず終いだったと思うけど。

で、

万博が終わって48年。

今でも残っているのは太陽の塔だった。

70メートルの威容は、

半世紀経っても変わることのない存在感で屹立している。

お祭り広場の大屋根は丹下健三の設計で、

当初は太陽の塔のは構想になかったとか。

もしそのママだったら、

ただの大屋根だったら、

僕らの世代の万博の印象は、

今とはまるで違っただろう。

大屋根を突き破ってそびえ立つ太陽の塔は、

紛れもなく万博のアイコンだった。

今、

大人になって思うのは、

よくもあんな塔を建てることを、

しかも計画の途中から発想して周囲を説き伏せて実現させたな、

ということ。

だって丹下健三の建築をまさにぶち抜くわけで、

そんな破天荒なアイデアを実現させたのは、

やっぱり当時の熱気だったのかなと思う。

2020東京五輪や、

実現すれば2025年の大阪万博で、

あれほどの篦棒なことをやれる人間がいるのか。

それを許容する国であるのか。

そう思うとき、

改めて岡本太郎の偉大さと時代の熱気について、

考えさせられる。

2018年3月26日月曜日

改修

うちから歩いて4分のとこにある、

ローカルなスーパーがリニューアルしたので、

歩いて行ってみた。

品揃えから価格から何から何まで中途半端だけど、

とにかく家から一番近いので、

何年に一回かぐらいは行くところ。

だから特別な感情は何もないんだけど、

お菓子などちょっと買って、

レジに並んでいたら、

心がゾワゾワして来た。

昔こうやって買い物に付き合わされたことあったなぁ。

それにしても、

なんであれほど嫌だったんだろう。

今ならもう少し心おだやかに付き合えるのに、、、

いやいやいやいや。

やっぱり嫌だ。

あてもなく買い物かごのカート押して、

ぞろぞろ後ろをついて歩くなんて、

絶対にヤダ。

ほんと、

心はちっとも改修されてません。

相変わらず不適合者ですわ。

2018年3月25日日曜日

出向

後輩の、

子会社から親会社への出向が正式に決まった。

こちらとしては、

ついに来たかと楽しみなのだけど、

親会社の方では黒船来襲、

みたいな感んじで戦々恐々だ。

それはわかる。

会社の狙いは今回の1人を蟻の一穴に、

どんどん子会社から送り込む算段なのだ。

給料が段違いなのだから、

子会社の人間を使った方が安上がりだからだ。

しかも能力は遜色ない。

いや、

今回の後輩は多分、

本社に行っても同等かそれ以上にやれるだろう。

曲がりなりにも本社にいた僕にはわかる。

ただ、

後輩がこれから味わう苦労もわかるだけに、

一概に喜んでばかりもいられない。

本社の人間にとってみれば、

自らの職場がいわば侵犯されるわけで、

面白いわけがない。

仕事面だけでなく様々な場面で注目されるし、

失敗すれば、

やっぱり子会社の人間だからという目で見られるだろう。

それでも彼はうまく乗り切るだろう。

それだけの人材なのだ。

こちらとしてもスーパーエースが抜けるわけで、

ダメージは大きい。

全体として会社の経費節減に加担するわけで、

心苦しい面もある。

でもこれも時代の流れだし、

子会社の人間にその先の道筋が見えたことは大きい。

僕はただ、

彼に続く人材を育てるべく頑張るだけだ。

とはいえ、

僕も心中複雑だ。

本社から出向している身として、

自分ではなく子会社の人間が先に本社に行く。

でもそこはもう諦めないといけない。

素直に喜ばねばと思う。

2018年3月24日土曜日

代表

ハリルジャパンの試合を見ていて、

色々と考えさせられた。

宇賀神という選手のことはよく知らないけど、

代表に定着しているわけではなく、

アピールしないといけない立場だ。

実際、

彼は良いプレーをしていたと思うけど、

一方で、

反則でPKを取られ、

先取点が重くのしかかった。

さらに前半もうひとつファウルをして、

後半は退いてしまった。

中島選手は初めての代表招集で、

後半の途中に出場した。

シュートを放つなど頑張っていたけど、

決定的な仕事はできず、

このままゲームオーバーかと思われたロスタイム、

味方からの球をゴール前でボレーシュート。

値千金の同点弾となった。

日本の試合ぶりはひどかったけど、

中島はこの一発で輝いた。

組織という意味で、

チームを職場に置き換えると、

長友や本田や長谷部はもう、

管理職クラスの大ベテラン。

実績は十分だけど、

いつまで一線でいられるかの保証はない。

大迫や山口蛍や酒井高あたりは、

バリバリの中堅というところか。

僕は宇賀神にシンパシーを覚える。

頑張っていいプレーもしたけど、

大きなミスを二つもやらかしてしまった。

彼は今後も代表に呼ばれるだろうか?

2018年3月22日木曜日

原因

まいアイコスがまた故障した。

このひと月で3度目の交換。

さすがに頭に来た。

なんでなのか?

店員は僕の使い方に問題はないというが、

ならば完全な欠陥商品ではないか。

よく話を聞くと、

僕のように繰り返し故障する人と、

そうでない人がいるという。

ならば、

やはり僕の使い方に問題があるということではないのか?

使い方に気をつけるべき点があるのではないのか?

質問を繰り返したが、

やはりはっきりとした理由はわからないの一点張り。

ただ、、

店員が話し出した。

アイコスは水蒸気を吸うもので、

その水蒸気が本体に入り込んでいる可能性がある。

職場環境から電磁波が原因ではないかという説もある。

私は吸うたびに本体を離すようにしている。

ヒント満載ではないか。

ポイントは、

1台目は比較的長く持ったことだ。

最初の頃は扱いも吸い方も丁寧だった。

慣れると次第に、

例えば吸い終わる前に取り出したり、

吸い殻を抜いた後に、

本体に息を吹きかけたりするようになった。

それが原因かどうかはわからない。

でも、

初心に返って丁寧に扱うべし。

そう決めた。

2018年3月21日水曜日

根幹

安倍政権の、

野党議員やマスメディアを小馬鹿にしたような言動が、

目に余る。

この流れの源流をたどれば、

行き着く先は橋下徹だと思う。

トランプも実は橋下を真似たのではないかとさえ思える。

橋下の問題点の把握力、

指摘はある意味的を得ていた部分もあるけど、

彼が残したのがあの毒舌、

メディアや他の議員を小馬鹿にしたツイートだとすれば、

責任は重い。

安倍総理は、

党内にこれといったライバルが見当たらないこと、

野党が腰抜け状態であることをいいことに、

やりたい放題の状態だった。

そのツケが森友再燃で今一気に回ってきたとも言える。

しかもその裏では、

年金データの中国企業への提供や、

相次ぐ原発の再稼働など、

由々しき事態が同時進行している。

世は五輪に浮かれたが、

その間にも世の中は大きく変化している。

安倍さんは問題はあるけど、

まあ他に適任がいないし、

なんて思っていた人もちょっと考え直す時期だろう。

権力は必ず腐敗する。

だから強力な野党やしっかりしたマスコミが必要なのだ。

与野党揃って憲法改正なんて言っている場合か?

国の根幹が揺らいではいないか?


2018年3月20日火曜日

開拓

プロゲーマーが脚光を浴びている。

将棋や囲碁ではない。

ストリートファイターなど、

いわゆるアーケードゲームのプロだ。

世界大会もあって、

賞金は億単位なのだという。

将来は五輪種目になるかもしれないとか。

ユーチューバーもそう。

おもしろ動画を投稿して、

再生回数が増えるとそれに合わせて広告収入が入る。

ちょっと前ならただの遊び道楽とされていたものが、

れっきとした職業になってきた。

今後どうなるかわからない未開の世界だけど、

大きな流れは変わらないように思う。

ただただへえーと感心するばかり。

いずれにも共通するのは、

とにかく好きだということだ。

もちろん職業である以上、

並大抵の努力ではない。

肉体と精神を酷使して技を磨く。

未開の地を開拓するものは、

取り憑かれ何もかも投げ打って人生をかける。

なんだろう。

人生の選択肢が大きく広がっている。

いい学校を出ていい会社に勤め、

一生その会社に勤める。

そんな生き方が決して普通ではなくなりつつある。

キーワードはやりたいことだ。

仕事といえばやりたくないことを我慢して続け、

その代償に給料をもらう。

それが昭和な考えだ。

平成30年でそんな普通は大きく崩れている。

やりたいことやらなきゃな。

勝算じゃないな。

そう思わされる。

2018年3月19日月曜日

麻雀

久々にまいスイッチでゲームをしている。

最近のお気に入りは麻雀。

学生時代に雀荘に入り浸って、

という経験はなく、

家庭麻雀ぐらいしか経験はないけど、

このゲームが面白いことはわかる。

同時に、

自分には向いていないことも。

コンピューター相手ならいざ知らず、

人間相手でやると絶対に弱いと思う。

このゲームは、

他の3人がどんな手を作ろうとしていて、

それがどの程度進んでいて、

みたいなことを、

会話や手つきや表情から読み取ることが大切だ。

なのに僕は、

ただ自分の手をどうするかしか考えない。

それでは慣れた人相手では勝てない。

勝つことがあったとしても、

それはたまたま運が良いだけで、

コンスタントにやれば必ず負ける。

自分の手のことなど、

このゲームで気遣うべきことの多分1割ぐらいではないか?

だからせいぜいコンピューター相手がせいぜいなのである。

2018年3月18日日曜日

現場

福島原発事故を検証するNスペを見た。

改めて思うけど、

本当にあの時、

福島原発では全電源喪失という未曾有の事態が起きていて、

東電や政府、

言ってみれば国中の機関があれこれ考えて対応していたけれど、

肝心の福島原発では、

吉田所長ただ一人が責任者として現場の指揮をとっていたということだ。

テレビ会議であらゆる要望、

指示が出されるのだが、

吉田所長が対応していたのは、

原発対応だけではなかった。

作業員の被曝管理、

食料、

そのた諸々の数え切れない問題が同時多発に起きていて、

その対応に忙殺され、

ほぼ不眠不休で陣頭指揮に当たっていたということ。

そこには判断ミスもあったに違いない。

感情的になってしまったこともあっただろう。

何せ現場は生死がかかっていた。

東京の連中はああでもないこうでもないと指示してくる。

それに対応するのは人間業ではない。

そもそも原発で何が起きているのかさえ、

誰も正確にはわからなかったのだ。

全ては全電源喪失という事態を招く設計だったことだし、

それが起きた場合にどう対応するかという、

マニュアルがなかったことに尽きる。

せめて吉田所長の負担を軽減できる体制があればとも思うが、

仮にいたとしても、

そんなに有効な対応は取れなかったかもしれない。

一つはっきりしていることは、

福島原発事故の経緯は7年たった今でも、

わからないことだらけだし、

当然、

次に起きたらどうすべきかの回答も出ていないということだ。

そんな状況でよくも再稼働を進められるものだ。

津波にさえ耐えられる補強をすればいいんでしょ。

揺れに耐えるように耐震補強すればいいんでしょ。

そういう問題だけか?

現状では原発で想定外の壊滅的事故が起きたら、

やっぱり迅速に収集できないということはよくわかる。

それに、

もう一歩対応を誤っていれば、

東日本全体が人間の住めない地域になっていた可能性があったし、

そうならなかったのは恐らく不幸中の幸いだ。

たまたまだ。

上層部の無理な要求に振り回される現場。

日本社会でありがちな理不尽の究極が、

あの時の福島原発事故だったのだと思う。




2018年3月16日金曜日

校則

高校生の時の課外学習で、

教師とトラブルになった時、

彼が言った言葉は今でも覚えている。

君らは我が校の指導に従うと約束して入学した。

だから、

従う義務があるし、

従わないなら学校にいられないと。

まぁ正確にはこの通りではなかったかもしれないが。

いずれにせよ、

子供心に無茶苦茶な論理だと思った。

だって非があるのは明らかに教師側だったから。

でも、

その時はなんとなく押し切られてしまった。

近頃、

ブラック校則という言葉があるとか。

ポニーテール禁止、

運動会での応援NG、、、

学校に校則が必要なのは僕も認める。

どういう経緯でこんなブラック校則ができたのか知らないが、

若くしてこんな理不尽を押し付けられるところから、

日本人の羊化計画は始まっているのだ。


2018年3月15日木曜日

特報

一度はうやむやにされそうになった森友問題が、

朝日新聞のスクープで一気に再燃した。

度重なる公文書改ざん。

大変な犯罪行為だ。

全容は明らかになっていないけど、

世間の人々は、

政治家が官僚に全責任を押し付けようとしている、

「常識が壊れた」と遺言して自殺した職員。

それも本当は闇の勢力に殺されたのではないか?

ドラマはフィクションだけど、

火のないところにそんなストーリーは描かない。

みんな漠然と、

今回の一件もそういうことなんじゃないのかと疑っている。

新聞というアナログメディアは、

いずれ消えて無くなるかもしれない。

でも、

権力を監視するという記者の存在は絶対に必要だ。

権力におもねる、

広報紙とかした新聞もある。

でも、

今回の朝日新聞のスクープは彼らなくしてありえない。

彼らがいるから闇から闇に葬られる寸前の前代未聞の不祥事が明らかになった。

ネット時代になって、

彼らのような一流のジャーナリズムが生き残れるのか。

生き残らなければならない。

でなければ、

今回のようなことは当たり前のように行われる国になる。

そのための仕組みは模索中だ。

悪い奴ほどよく眠る。

トカゲの尻尾切り。

そういう連中が原発を再稼働させようとしている。

2018年3月14日水曜日

死活

まいアイコスがまた故障した。

前回から1週間?

10日?

今回もまた茶屋町のアイコスショップに行って、

即新品に交換。

とは言えどうなってんの?

っていう話ですよ。

店員によると、

この種のトラブルが多いということで、

僕の扱いが悪いとかいう問題ではないようだけど、

それってさらに問題でしょ。

日常に密着したこの商品が、

こんな頻度で故障されたらたまらん。

実用レベルと言えるのか!

と、

思いつつ言葉には出せず。

これ、

早く解決しないと、

アイコスの死活問題だと思うんですけど。

ま、

今回はついでに髪切ったからよかったけど。


2018年3月13日火曜日

覚悟

僕が今いる子会社の若手が、

本社で勤務することになった。

本社とは言え、

同じ建物の4階から3階に移るだけなのだが、

前例のない異例中の異例の抜擢ということになる。

数年前に僕が出向した時、

彼は直属の部下だった。

彼に抜群の才能があることはすぐに分かった。

こんな人材がここでくすぶっているのはもったいないと、

ずっと思っていた。

そういう意味で素直に喜んでいるのだが、

一方で、

今のある意味天国のような職場環境から、

修羅場となる3階に行くことが、

果たして彼の幸せかどうか、

一抹の不安もある。

まぁ彼なら最初は戸惑っても十分適応してくれるだろうけど。

そして僕は今の出向先にあと数年はいて欲しいと言われた。

ずっと3階に戻りたいと希望を出してきたけど、

内心、

もう戻ることはないだろうと思っていたから、

ショックはない。

むしろ、

3階に行く彼のような人材を育てて欲しいと、

明確なミッションを与えられたことで、

ある意味腹を括った感はある。

そのことに僕の失敗も成功も、

あらゆる経験が役に立つなら本望だと思う。

これまで宙ぶらりんだった立場がはっきりして、

もつれていた感情が時ほぐされた感じだ。

ただそんな口約束はあてにならないことも僕は知っている。

否が応でも新陳代謝するのが組織だ。

ただ、

3階の修羅場で、

彼は正社員より安い給料で働かされるわけで、

これは会社が初めっから企んでいたことなのは明白で、

それに加担することに後ろめたさもある。

スッキリした、

本望だと言いながら、

そういう複雑な思いもある。

古巣の存在を脅かすことにもなるからだ。

まぁ、

難しく考えるのはよそう。

それでもやっぱり、

会社ってのは狡猾だなぁと思う。

新しいフェーズに入ったわが出向先である。


2018年3月12日月曜日

傾聴

3・11になると、

昔のNHKスペシャルを見直す。

どれと決まっているわけではないけれど、

例えば津波にどうやって飲み込まれたか、

とか、

原発事故からどう避難したか、

とか、

当時の映像や証言、

様々な科学的な分析もある。

でも、

圧倒的に迫ってくるのは、

当事者の言葉だ。

今日は、

被災地からの様々な映像を紹介する番組を見ていた。

被災から7年経っても、

彼らから送られてきた映像には、

ぬぐいようのない「不在」感に満ちていた。

あの日失ったものの大きさを今更ながら感じる。

脚本家の平田オリザが、

不在を描くことはとても難しいが、

彼らの映像から不在が感じられるのは、

彼らがこの7年間ずっと、

不在を感じ続けているからだと指摘していた。

当事者しか描けない不在。

いとうせいこうは、

今こそ彼らの言葉を傾聴すべきだと言っていた。

7年経ったからこそ、

傾聴すべきだと。

なんとなくわかったつもりになっている、

今こそ、

改めて当事者の言葉に耳を傾けるべきだ。

被災者が自発的に発信する言葉や映像には、

当事者にしか表現できないあらゆるものが含まれている。

2018年3月9日金曜日

全廃

去年の夏の余剰電力量は、

震災以前の原発発電量より多かったと、

東京新聞が報じている。

原発がほとんど停止状態であって尚、

それだけの電力が余った。

省エネが進んだのと、

再生可能エネルギーの拡大、

電力会社間の電気の融通、

そういうことが重なった結果らしい。

ではなぜ今もまだ、

原発を再稼働させようさせようとするのか。

原発があるある自治体の試飲年度の予算を見るとよくわかる。

その自治体の歳入の半分以上が原発絡みの交付金などなのだ。

原発がなければ自治体が成り行かない。

それが現実だ。

福島原発が爆発して、

死んでしまった町があっても、

その事実を突きつけられても、

原発がなければ生きていけない町がある。

原発中毒だ。

この国が長年かけてそういう原発中毒の自治体を作ってしまった。

原発は今や、

この国のお荷物以外の何物でもない。

新設など言語道断。

全ての原発を廃炉にすべし。

3.11を前に改めて原発全廃を主張する。

ついでに言えば、

7年前のあの時からすぐにこの国が舵を脱原発に切っていれば、

もう相当な成果が出ていたはずなのだ。




2018年3月8日木曜日

常識

マツコデラックスがテレビに出はじめたのは、

この10年ぐらいらしい。

気づいたら、

マツコの番組が民放を席巻し、

最近はNHKにも出ている。

マツコ自身がこの状況について分析していた。

まず、

マツコの番組は予算がかかっていない。

で、

マツコは基本的に礼儀正しいし、

物事の見方も意外なほど常識的だ。

物議をかもす、

今でいう炎上するような過激なことはまず言わない。

IKKOのどんだけーとかのフレーズもない。

その常識人的な発言と、

見た目のギャップ。

そこが一番面白いのだろうと。

そのマツコの番組に吉永小百合が出て、

話題になっていた。

それを僕も見ていたのだけど、

最高峰の女優に対して最大限のリスペクトを示していた。

テレビに出はじめの頃、

テレビ東京の日曜大工の番組のオファーがあったそうだ。

素人が作った椅子に座って壊れないか試す役所。

そのオファーをマツコは断ったそうだ。

出始めの頃に出演依頼を蹴るなんて、

リスクはあっただろうけど、

マツコの中で、

この番組に出ては自分は長く持たないと、

直感が働いたのだという。

そういうキャラを身にまとってはいけないと。

そして、

あの判断は今でも正しかったと振り返っていた。

その抜群のバランス感覚が、

あのアンバランスな外見に宿っているところが、

最大の魅力なのだと思う。


2018年3月6日火曜日

連続




















本日の二本立て。

auスマートパスに入っていれば、

月曜日は1800円が1100円になると初めて知った。

これはお得だ。

どっちも観たくて、

でも今日しか空いてなくて、

頑張って連チャン。

シェイプは大人の寓話。

南米で捕まえられた半魚人?と、

清掃係の聾唖の女性が恋するお話。

アカデミー作品賞まで取ったけど、

僕の好みでは先日観たスリービルボードの方を推す。

15時17分はクリントイーストウッド監督。

列車テロを防いだ若者3人の実話。

何と実際の3人が本人役で出ているという、

前代未聞の作品。

実際のテロを防ぐ場面は、

時間にすれば10分ぐらいだろうか。

3人の生い立ちからの場面に、

微妙に挟んで緊張感を維持させながら、

作品として成り立たせるのはさすが。

日常的にテロが起きうる世の中で、

僕らに何ができるのかを問いかけているけど、

3人のうち2人は軍人で、

筋肉モリモリでトレーニングを積んでいる。

僕ら一般人にはあの行動はとれないだろう。

でも、

銃を構えたテロリストを見た瞬間、

主人公の一人の頭に、

スチュアートゴー、

と頭の中で誰かが叫び、

それを合図に飛びかかる場面。

あれって、

常にそういうことがあるかもしれないと意識している人だからこその、

心の声だ。

そういう心構えを持っていたからこその行動で、

それは僕らの日常でも大事なことだ。

南海トラフが起きたとき、

自分に何ができるのか。

常に意識しておかなきゃな。

もうすぐ3・11がやってくる。

2018年3月5日月曜日

交換

というわけで、

出勤前に茶屋町のアイコスショップに行ったら、

いとも簡単に新品に交換してくれた。

iPhoneのアップルといい、

修理じゃなく交換。

手っ取り早くて大助かりではあるけれど、

物に対する愛着、

みたいなものは、

これからの世界では切り捨てないといけないのかなと思わされる。

車も近い将来はシェアリングが当たり前になり、

家も誰かとシェアして、

服もレンタルで。

必要なのは機能であって、

その物ではないということになるのだろう。

とても合理的だし、

家に余計な物を抱え込まなくてもいい。

でも昭和な僕はどうしても、

はい新品で良かったね、

とは思えない部分がある。

これだけデジタル書籍が普及しても、

本は物体としての本しかやっぱり受け付けないし。

そうして時代に取り残されていくんだろうな。

2018年3月4日日曜日

故障

電子タバコが突然故障した。

これは困った。

火を使うタバコから、

思いつきで切り替えて以来、

きっぱり火のタバコはやめていたのに、

こうなったら仕方がない。

コンビニに走って、

タバコとライターを買った。

電子タバコを気に入っていたのに、

やっぱり電子機器は故障するのだ。

普通の電化製品は、

故障したらしたで、

何とかやり過ごすことができるけど、

これは何ともならない。

思わぬ欠陥を突きつけられた。

仮に明日ショップに行って直してもらったとしても、

これじゃあスペアを持ち歩かないといけないではないか?

故障したから直るまでタバコ我慢しよ、

とはいかないのである。

これは参った。

2018年3月3日土曜日

特別

羽生結弦選手に国民栄誉賞が贈られるという。

この賞の規定は、

広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」

であり、

さらに、

「これまで功績を積み重ねてきた上に、さらに歴史を塗り替える、突き抜けるような功績をあげた」

という暗黙の了解があるとのこと。

彼に授与することに何の異論もない。

成績は申し分ない。

それに、

とにかく彼は自分の言葉を持っている。

自分の信念、

自分を客観的に見る姿勢、

それの表現力。

彼が成し遂げた五輪フィギュア連覇に加え、

授与するのに申し分ない。

そこらへんが、

柔道の野村だとかとは違う。

羽生に匹敵するスポーツ選手は、

他にはイチローぐらいしか思い浮かばない。

スポーツという枠を超えて、

存在事態が日本人に自信を与え、

それこそ前向きにさせてくれる。

東日本大震災で避難所生活も経験した。

とにかくあの時以来、

彼は日本の挑戦の象徴だ。

この賞には運の要素もある。

長谷川町子が受賞して手塚治虫は逃している。

時の勢いというものも大きな要素なのだ。

そういう意味も含めて羽生選手は、

いわゆる「持っている」。

平昌五輪自体が日本にとって非常に好結果に終わったことも大きい。

何から何まで非の打ち所のない受賞だ。

若いとか何とか、

そんなことは関係ない。

歴代の受賞者に比べても何の遜色もない、

むしろそれ以上の存在であると確信する。

2018年3月2日金曜日

爆弾

レスリングの伊調馨が、

栄和人強化本部長にパワハラを受けていたという騒動。

五輪4連覇で国民栄誉賞まで受けた選手の、

まさに爆弾発言。

真相はわからないけど、

よほどの覚悟がなければできない行動だ。

伊調といえば、

レスリングの「虎の穴」ともいうべき、

至誠館大学ではなく、

東京でトレーニングしている。

吉田沙保里ら、

メディアに頻繁に登場する至学館の面々とは、

一線を置いている孤高の戦士な感じはあったけど、

その裏に今回の騒動があったのかと、

ついゲスの勘ぐりをしたくなる。

いずれにせよ、

単なる勘違いとか思い込みとかのレベルではないことは確かだろう。

東京五輪まで2年余り。

この騒動をきっちりさせないと、

メダルラッシュの期待もしぼんでしまう。

2018年3月1日木曜日

贔屓

女子サッカーの、

アルガルベカップを見ているのだが、

後半途中でオランダ相手に、

1−6。

残念だけど、

世界一になった2011年の栄光の影は、

微塵もない。

いくら世代交代の時期とは言え、

目を覆いたくなる惨状だ。

でも、

中継の解説者らは、

再び世界一になる芽は出て来ている、

とか言っている。

オリンピックでもそうなんだけど、

アナウンサーも解説者も、

日本を応援したい気持ちはわかるけど、

もうちょっと冷静に放送してくれないかな?

なでしこの監督は、

佐々木氏を引き継いだ高倉氏。

かれこれ2年になるんだけど。

そろそろ結果を出してくれないと、

交代論が出かねないな。


遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...