2018年3月8日木曜日

常識

マツコデラックスがテレビに出はじめたのは、

この10年ぐらいらしい。

気づいたら、

マツコの番組が民放を席巻し、

最近はNHKにも出ている。

マツコ自身がこの状況について分析していた。

まず、

マツコの番組は予算がかかっていない。

で、

マツコは基本的に礼儀正しいし、

物事の見方も意外なほど常識的だ。

物議をかもす、

今でいう炎上するような過激なことはまず言わない。

IKKOのどんだけーとかのフレーズもない。

その常識人的な発言と、

見た目のギャップ。

そこが一番面白いのだろうと。

そのマツコの番組に吉永小百合が出て、

話題になっていた。

それを僕も見ていたのだけど、

最高峰の女優に対して最大限のリスペクトを示していた。

テレビに出はじめの頃、

テレビ東京の日曜大工の番組のオファーがあったそうだ。

素人が作った椅子に座って壊れないか試す役所。

そのオファーをマツコは断ったそうだ。

出始めの頃に出演依頼を蹴るなんて、

リスクはあっただろうけど、

マツコの中で、

この番組に出ては自分は長く持たないと、

直感が働いたのだという。

そういうキャラを身にまとってはいけないと。

そして、

あの判断は今でも正しかったと振り返っていた。

その抜群のバランス感覚が、

あのアンバランスな外見に宿っているところが、

最大の魅力なのだと思う。


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