マツコデラックスがテレビに出はじめたのは、
この10年ぐらいらしい。
気づいたら、
マツコの番組が民放を席巻し、
最近はNHKにも出ている。
マツコ自身がこの状況について分析していた。
まず、
マツコの番組は予算がかかっていない。
で、
マツコは基本的に礼儀正しいし、
物事の見方も意外なほど常識的だ。
物議をかもす、
今でいう炎上するような過激なことはまず言わない。
IKKOのどんだけーとかのフレーズもない。
その常識人的な発言と、
見た目のギャップ。
そこが一番面白いのだろうと。
そのマツコの番組に吉永小百合が出て、
話題になっていた。
それを僕も見ていたのだけど、
最高峰の女優に対して最大限のリスペクトを示していた。
テレビに出はじめの頃、
テレビ東京の日曜大工の番組のオファーがあったそうだ。
素人が作った椅子に座って壊れないか試す役所。
そのオファーをマツコは断ったそうだ。
出始めの頃に出演依頼を蹴るなんて、
リスクはあっただろうけど、
マツコの中で、
この番組に出ては自分は長く持たないと、
直感が働いたのだという。
そういうキャラを身にまとってはいけないと。
そして、
あの判断は今でも正しかったと振り返っていた。
その抜群のバランス感覚が、
あのアンバランスな外見に宿っているところが、
最大の魅力なのだと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿