3・11になると、
昔のNHKスペシャルを見直す。
どれと決まっているわけではないけれど、
例えば津波にどうやって飲み込まれたか、
とか、
原発事故からどう避難したか、
とか、
当時の映像や証言、
様々な科学的な分析もある。
でも、
圧倒的に迫ってくるのは、
当事者の言葉だ。
今日は、
被災地からの様々な映像を紹介する番組を見ていた。
被災から7年経っても、
彼らから送られてきた映像には、
ぬぐいようのない「不在」感に満ちていた。
あの日失ったものの大きさを今更ながら感じる。
脚本家の平田オリザが、
不在を描くことはとても難しいが、
彼らの映像から不在が感じられるのは、
彼らがこの7年間ずっと、
不在を感じ続けているからだと指摘していた。
当事者しか描けない不在。
いとうせいこうは、
今こそ彼らの言葉を傾聴すべきだと言っていた。
7年経ったからこそ、
傾聴すべきだと。
なんとなくわかったつもりになっている、
今こそ、
改めて当事者の言葉に耳を傾けるべきだ。
被災者が自発的に発信する言葉や映像には、
当事者にしか表現できないあらゆるものが含まれている。
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