2018年3月30日金曜日

膵臓

君の膵臓が食べたい、

っていう映画をレンタルで見た。

若者のラブストーリーというより、

ファンタジーだなと思った。

クラスのマドンナ的存在、

漫画で言えばタッチの浅倉南みたいな女の子が、

実は死に至る膵臓病に侵されていて、

その子がクラスで一番目立たないような男の子に、

唯一病気のことを知られて、、、

死ぬまでにしたいことをその男の子と叶えていく。

もう、

それだけで冴えない男子にはファンタジー。

この物語がさらに異質なのは、

もう末期になった女の子が、

おそらく最後の一時退院で男の子と旅に行く、

その道すがら、

通り魔に刺されて死んでしまう、

という点にある。

末期の病だろうが健康だろうが、

人間はいつ死ぬかわからない、

だから毎日を精一杯行きましょう、

というメッセージはわかりやすい。

映画の作りは素直だし、

いわゆる泣ける出来栄えだ。

教師や親がほとんど登場しないで、

シンプルに若者二人にフォーカスした作りも潔い。

しかしなぁ、

あれじゃヒロインの子が可哀想すぎるだろ。

若者には十分受け入れられる要素てんこ盛りだけど、

この年齢になるとどうにも最初から設定ありきで、

膵臓を食べたいという刺激的なタイトルといい、

売れ線を相当意識した作りに思えてならない。

末期の膵臓病の患者がスイーツバイキングや焼肉腹一杯食べられるのか?

みたいなツッコミはファンタジーだからあえて問わない。

体的に嫌味はなく、

特にヒロインの浜辺美波という若い女優さんが良かった。

僕が高校生ぐらいで見たら号泣間違いなし、

そう思える作品でした。

●金曜日に元町にようやく参ります。よろしくお願いします。

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