やはり映像の威力はすごい。
強面というか不気味なだけの存在だった金正恩氏が、
まるでゆるキャラのように愛らしくすら見える。
あまりに急展開する南北問題についていけず、
思わず池上彰さんの解説を見てしまった。
ミサイル騒動の時から北の目的は、
アメリカを交渉のテーブルにつかせることだと言われていた。
中国訪問も今日の南北会談も、
全ては米朝会談の実現に向けた段取りだ。
アメリカからどれだけ好条件を引き出せるか。
北の狙いはそこ一点。
だが、
米朝会談といっても、
開催する場所すらまだ決まっていないのだという。
金正恩は暗殺を恐れて飛行機には乗らない。
トランプ大統領が北朝鮮に出向くことも考えられない。
そもそも、
ここに来てなお、
米朝会談が開かれる保証はどこにもない。
最初の話に戻るけど、
そもそも正恩氏がこれまで何人の幹部を処刑したか。
本人はやすやすと超えた南北境界線だが、
そのためにどれだけの人が命を落とし、
悲劇が生まれて来たか。
あの人なつっこそうな笑顔の裏には、
恐るべき裏の顔がある。
正恩氏が急に平和主義者になって、
南北仲良くやりましょうなんて、
本心で思っているわけではない。
ただ自らの体制維持のため、
アメリカの援助を引き出すためだけに全ては行われている。
ということが池上さんの解説でよくわかった。
そしてまたトランプ氏も、
下がっている支持率を上げるために会談するのであって、
拉致問題を心底解決したいと思っているわけでもない。
皆が自らの利益のために動いている。
国際政治って本当に難しい。
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