2018年4月3日火曜日

校長

小学生の時からの同級生が、

中学校の校長になった。

社会人になって約30年。

選ばれたものだけがなれる重要な立場。

僕の会社で言えば、

さしずめ部長といったところか。

というわけで、

もう一人の同級生と二人で、

校長室まで押しかけた。

これ、

僕の発案ではない。

僕の義兄が何と同級生の前任の校長で、

その義兄がお祝いに行ってあげたら、

とアドバイスしてくれたのだ。

でなければ、

校長室まで行くなんて思いもよらなかった。

驚いたのが生徒の礼儀正しさ。

胡散臭い男二人が学校に現れても、

みんな立ち止まって挨拶してくれる。

運動部とかではなく、

全ての生徒が。

40年の間に、

学校教育は大いに変わったらしい。

こんな礼儀正しい子らに、

いわゆるいじめとか不登校とかあるんだろうか?

不思議な感覚だった。

不思議といえば、

同級生が校長室の椅子に座っている姿も、

何だか不思議だった。

校長室なんて、

小中高合わせても数回しか入ったことのないような、

恐れ多いところ。

そこに同級生が座っていて、

やあやあと挨拶する僕ら。

すごい浦島太郎感。

滅多にない気分を味わえた。

喜んでもくれたし、

こうなったら勲章もらえるぐらい上り詰めてほしい。

きっとやってくれるだろう。

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