2018年4月9日月曜日
新聞
本日のロードショー。
ニクソン政権時代の実話の映画化。
地味っちゃあ地味な内容なんだけど、
スピルバーグ監督、
メリル・ストリープとトム・ハンクス主演、
ジョン・ウィリアムズ音楽で料理したら、
こんなにも上質の映画になるということ。
舞台は新聞社。
ニューヨークタイムズがニクソン政権を揺るがすような、
内部文書の大スクープをかっ飛ばす。
ライバルのワシントンポストはその文書さえ手に入れていない。
後を追うため必死になってなんとか手に入れたけど、
タイムスに裁判所が差し止め命令を出してしまった。
後追い記事を掲載するのかしないのか。
ストリープはポスト紙の社主なんだけど、
いわばお飾り状態で、
しかも政権のお偉方と個人的に親しい。
トムハンクスは編集のトップで、
当然記事を書きたい。
タイムスがこれ以上書かないからこそ余計に書きたい。
折しもポスト紙は株式上場のタイミング。
記事を掲載して逮捕でもされようものなら、
上場どころか会社の存亡に関わる。
印象的なセリフがあった。
記事を掲載すればポストは死ぬ、
という声に、
トムハンクスがこういう。
これを掲載しなければポストは既に死んでいる。
事実が証明しているように、
メリル・ストリープは掲載にゴーサインを出す。
裁判でも報道の自由が認められる。
そしてポスト紙はその後、
ウォーターゲート事件の特大スクープを放つ。
ネット時代、
新聞は斜陽産業かもしれない。
でも、
ネットニュースの大半は、
新聞などプロの取材者による記事の転載だ。
もし健全な新聞社がなくなるようなことになれば、
ネットにはそれこそフェイクニュースが溢れ、
僕らは何を信じればいいのか分からなくなるだろう。
それこそ権力者の思う壺だ。
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