キャッツの公演が7000回を迎えたという。
自慢にはならないけど、
ぼくはこの第1回を観た。
新宿の副都心(今でも言うのかな?)に、
巨大な専用テントが特設されて、
大学に入りたてのぼくは、
一人で観たのだ。
黒いテントには、
おなじみの猫の目が描かれ、
中に入ると、
客席がゆるやかに傾斜していて、
舞台と一体になった構造。
何か新しいことが始まる。
観客が醸し出す、
初回特有のワクワク感。
通路を走りまわる猫。
印象的な「メモリー」の歌声。
確か島田歌穂さんだった。
背筋がぞくっとした。
もう25年も前のことだ。
あれから7000回かぁ。
以来一度、
大阪公演を観たけど、
全然古びていなかった。
古びたのは、
ぼくの方だけだった。
●「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」
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