2008年6月18日水曜日

直球勝負

変化球を憶えるのは、
直球を磨いてから。

これはピッチャーのセオリーだ。

変化球に憧れる子供に、
指導者がよく言うセリフでもある。

変化球は所詮小細工。
相手の目をくらますために時折使うから効果もある。
例外はあっても、
大投手の条件の一つは素晴らしいストレートがあるかどうかだ。

これは野球に限らないと思う。
スポーツ、
芸術、
人は伸びやかで豪快な直球勝負に快感を覚える。

複雑な解釈、
ひねった表現、
トリッキーなプレーも面白い。
ただそれは、
直球勝負という前提があるからだ。
隠し味は、
元の味が良いからこそ意味がある。

我流の変化球人生を送ってきた身には、
今更の確信なんだけど、
若い人には、
これは本当だと、
教えてあげたい。

「変化球は直球を磨いてから」


●タイガーが全米オープンで優勝し、二クラスに次ぐ2人目のトリプル・グランドスラマーになった。ひざの手術の傷が癒えず、ティーショットは明らかに精彩を欠いていたが、アプローチショット、パッとでカバーしていた。薄氷の優勝だったからこそ、とりわけ感慨深かったようだ。

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