2008年6月26日木曜日

座標軸

若いころはよかった。
大抵の人がそう思っている。
エアコンがなくても、
パソコンがなくても、
テレビゲームがなくても、
やっぱり若いころはいいものだ。

ある人にとっては、
戦争中の大変な経験も、
今に比べれば「よかった」かもしれない。

音楽でもそう。
ファッションでもそう。
人はだれでも、
若いころに惚れたモノが「よい」と刷り込まれている。

美空ひばりだって、
サザンだって、
秀樹だって、
懐メロはだれにとっても特別なものだ。

人は若いころに吸収したものを基準に生きるのだと思う。
この時期にその人の座標軸が固まり、
その人の価値観は、
すべてこの座標軸からの距離ではかられる。
だからそれは「よかった」以上、
その人の核、
理屈抜きの愛情だ。

だからいつの時代も、
大人は「昔はよかった」と言い続け、
「最近の若い者は。。。」と嘆き続け、
「今の時代は訳がわからない」と途方に暮れる。


●アマゾンで注文していたWOODY SHAWの「STEPPING STONE」が届いた。ハードバップ時代の傑作ライブ盤なんだけど、ぼくはちーっとも知らなかった。78年録音だから僕が中学生のころの作品。当時はフュージョン全盛で売れ行きはよくなかったという。

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