アップルの初代マックが発売されたのは、
ぼくが大学2年生だった1984年のこと。
当時バイトで新宿をうろつくことが多くて、
西口の近くに確かショールームがあって、
パソコンのことなんて何にも分からないのに、
ただ格好いいと感じたことを覚えている。
「神の交渉力」(アステ新書)を読むと、
アップル創業者のひとりスティーブ・ジョブズの、
桁はずれの傲慢さに驚かされる。
ジョブズといえば、
iPodの新製品発表などでおなじみの、
あの髭のおっさんである。
学生時代にガレージで始めた事業があっという間にデカくなって、
シリコンバレーサクセスストーリーのはしりのような人だ。
本書は彼を太陽になぞらえる。
ある程度距離を置いていれば光や熱を恵んでくれる存在だけど、
近づきすぎるとあっという間に焼き殺されるということらしい。
とにかく超一流の人材に無理難題をふっかけ、
何が何でも実現させてしまうエネルギーには恐れ入る。
まさに「天才を使い倒す」。
プロデューサーとして傑出してるんだろうな。
憶測だけど、
この人の根底には、
自分は到底及ばぬ才能に対する羨望、
あるいは嫉妬があるのではなかろうか。
ちなみに、
ぼくはウォークマンを使っているけど、
マックやiPodは非常に魅力的だと思う。
一見して斬新で、
明るい未来を連想させるプロモーション、
官能的といえる操作性など、
この会社がone and onlyであることは間違いない。
●明日火曜日はじゃず屋のセッションデー。行ってきます。
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