2017年7月16日日曜日

偽名

延滞が怖いから、

あえて3枚しか借りなかったのに、

やっぱり延滞した。

しかも2日。

1本観ないまま返す、

という選択肢もあったんだけど、

それも悔しいので観たら、

それが面白かった。

トランボ。

原題と邦題が一緒という最近では珍しいパターン。

これ、

劇場公開時も観ようか迷って、

結局観なかった。

やっぱりタイトルが地味すぎた?

トランボとは、

ローマの休日など、

数多の名作映画の脚本を書いた人だ。

でもこの人、

第二次大戦後、

とても不遇な時期を迫られる。

この人、

共産党員だったんですね。

当時のアメリカ、

特にハリウッドでは多かったらしい。

戦後、

米ソ冷戦になり、

アメリカの共産党員は敵視される。

いわゆる赤狩りが始まった。

トランボは主義を曲げることなく、

故に仕事を奪われ、

偽名で書いた脚本を、

マイナーな製作会社に安値で売る生活を余儀なくされた。

ローマの休日も、

彼は偽名で書き、

映画でもその偽名がクレジットされている。

この映画が良かったのは、

そんな追い詰められたトランボを支える家族の存在だ。

やや狂気じみた感じで仕事をするトランボのせいで、

ギクシャクした時期はあったものの、

妻の献身でなんとか家族は持ちこたえる。

そいう家族の生き様がなかなか良い感じで描かれている。

こういう実話ものはなかなかじんわりした気分にさせる。

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