2018年1月20日土曜日

無念

小室哲哉が引退と聞い驚き、

会見の内容を知って悲しくなった。

脱税で有罪判決を受け、

妻の看病で追い詰められて、

それでもようやく最近、

テレビに出るようになった。

その矢先の文春砲の不倫報道。

もう、

何もかも力が尽きたんだと推測する。

ほとほと参った。

その不倫の記事もかなり怪しい。

何せ男性機能がなくなっていたと本人は言う。

まぁ精神的な不倫というのもあるかもしれないけど、

妻の状況を考えると、

親身に何もかも話せる女性は、

どうしても必要だったのではないか?

それを不倫とひとくくりにして、

音楽家人生を終わらせてしまった。

表舞台に出るものは叩かれる。

それは宿命かもしれない。

小室氏はピアノも独学。

90年代は時代の寵児ともてはやされたけど、

どこか自分の音楽に自信が持てなかった印象がある。

世間では大ヒットして、

その曲で思い出を作り癒された人も大勢いるだろう。

そういうことが全て彼には重荷だったのかもしれない。

猛烈に売れたけど、

自分も言っていたけど、

坂本龍一みたいな芸術家としては認知されず、

それがコンプレックスだったみたいだ、

彼の中では何もかも中途半端で、

周囲の期待に応えるべく必死で九十年代を駆け抜けたけど、

それは彼には虚しい成功だったのかもしれない。

時代を動かしていると思われていた人が、

時代に動かされていただけかもしれない。

色々考えて、

今日の会見はかなり真摯に対応していたと思う。

もう表舞台はこりごり。

ここで去らないと自分は崩壊する。

そんな気持ちだったのかもしれない。

これが薬物とかなら弁解の余地はないのだろうけど、

小室氏の言葉を信じるなら、

僕はかなり同情できる。

なんともやりきれない引退発表だった。

彼の置かれていた状況、

彼の精神状態を考えた時、

今回ばかりは文春砲はやりすぎた。


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