2016年2月4日木曜日

解体

近所あった、
結構大きな会社の寮が解体され、
すっかり更地になった。

ひと月ぐらいかかったと思うんだけど、
関心するのは音がほとんどしなかったことだ。

数台の重機が入って、
日がなせっせとコンクリートの建物を、
砕き、
廃材を運び出していたはずだけど、
近所の我が家ではほとんど音が聞こえなかった。

たまたま通勤で目の前を通るから、
解体の過程がわかったけど、
めったに通らない人だったら、
突然、
あったはずの建物がなくなっていて、
驚くことだろう。

建てる方にしてもそうだ。
土木建築の進化は、
低騒音という面でも目覚ましい。

これは果たしていいことなのか。

もちろん、
うるさくない、
という意味でいいんだけど、
知らない間に街が変わっていくというのは、
ある意味、
怖くもある。

よほど敏感に注意していないと、
街の変化に気づけない。

それはたぶん、
社会的な様々なこともそうなのではないのか?

静かに気づかれず、
大事な何かが壊され、
別の巨大な何かができていて、

悟った時には、
八方塞がりなんてことに、
なってなきゃいいんだけど。

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