近所あった、
結構大きな会社の寮が解体され、
すっかり更地になった。
ひと月ぐらいかかったと思うんだけど、
関心するのは音がほとんどしなかったことだ。
数台の重機が入って、
日がなせっせとコンクリートの建物を、
砕き、
廃材を運び出していたはずだけど、
近所の我が家ではほとんど音が聞こえなかった。
たまたま通勤で目の前を通るから、
解体の過程がわかったけど、
めったに通らない人だったら、
突然、
あったはずの建物がなくなっていて、
驚くことだろう。
建てる方にしてもそうだ。
土木建築の進化は、
低騒音という面でも目覚ましい。
これは果たしていいことなのか。
もちろん、
うるさくない、
という意味でいいんだけど、
知らない間に街が変わっていくというのは、
ある意味、
怖くもある。
よほど敏感に注意していないと、
街の変化に気づけない。
それはたぶん、
社会的な様々なこともそうなのではないのか?
静かに気づかれず、
大事な何かが壊され、
別の巨大な何かができていて、
悟った時には、
八方塞がりなんてことに、
なってなきゃいいんだけど。
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