2017年10月30日月曜日

十代

この間の衆院選でもそうなのだけど、

10代の有権者の多くは自民党を支持している。

8割ぐらいだったと思う。

他の年代と比べて突出している感もある。

どうりで18歳選挙権を自民党が推し進めたはずだ。

その理由は様々あるだろうけど、

結局のところ、

景気が回復してきて、

就職しやすくなってきているという現実的な側面、

あるいは、

憲法改正ということについて積極的な考えの若者が増えている、

というあたりだろうか。

憲法改正なんて口にするのもはばかられた、

僕らの世代とは明らかに違ってきている。

自民党もかつての農協主体から、

都市部の住民へと、

支持基盤をシフトさせることに成功したのかもしれない。

なんやかんや言って、

今の日本は素晴らしいし、

その日本は自民党によって主導されている、

そんな考えが若い人には多いのかもしれない。

そういう意味で、

例えば30年後の日本は、

今の日本とは様変わりしているに違いない。

それはそれで当然のことだ。

僕は二人の姪孫のことを考える。

彼女らが大人になる時代、

僕が紛れもない老人になるころ、

その頃の日本を僕はのんびり眺め、

こうなったのかと、

ただ淡々と受け止めるだろう。


2017年10月29日日曜日

千日

東京オリンピックまで、

あと1000日だそうで。

一年365日はあっという間にすぎるけど、

1000日と言われれば、

遠いような近いような。

でもきっと、

この1000日の間に、

世間も僕も大きく変わるだろう。

ボクシングの村田が、

人生に意味を求めるな、

人生が自分に求める意味を考えろ、

みたいな考えの軸を紹介していら。

1000日が僕に求めている意味、

少しは考えているけれど、

結局は自分のしたいことをする。

できないことを他人のせいにしない。

あの人は自分のしたいように生きて死んだ。

そうするのが一番な気がする。

2017年10月28日土曜日

通夜

叔父の通夜の会場は、

いつも映画を観ているTOHOシネマズのすぐ前の、

葬儀会館だった。

しかしなんだ、

喪服で自転車に乗るのは様にならないな。

しかも、

ほぼ映画を観に行く道順で。

母は、

先に亡くなったもう一人の兄の嫁さんと、

席に座ってペチャクチャ喋っている。

あのお花がどうだとか、

お坊さんの衣装がどうだとか。

それがまた耳が遠くなったせいか、

声がでかい。

親族、

それも親子ではなく、

きょうだいだからこそ許される振る舞いだろう。

他人だったら顰蹙なのは間違いない。

なんどもヒヤヒヤしたが、

それはそれなりの母の寂しさの裏返しだったのだろう。

何より、

その葬儀会館は母が、

自分が死んだ時のために、

積立?している場所なのだ。

兄の通夜と自分の通夜がかぶっていたに違いない。

最後に叔父の死に顔を拝見した。

歌丸さんみたいな、

穏やかな顔だった。




2017年10月27日金曜日

叔父

母方の叔父が亡くなった。

長年にわたって体が弱り、

最後は家族に見守られ逝った。

父方には叔父がいないので、

僕にとっての叔父はこれでいなくなった。

典型的な農家のおじさんで、

ちょっと無鉄砲なところが、

僕は好きだった。

忘れられないのは、

ある日突然、

南極に行ったことだ。

この人面白いなと思った。

だが、

晩年、

ちょっと銀行とトラブルを起こし、

そこから僕に再三、

協力を求められ、

それは門外漢だからと及び腰になってから、

徐々に疎遠になった。

でも基本的に好きな人がらだった。

僕のことを色々気にかけてくれ、

大したもんだといつも言ってくれた。

一番近しい叔父だったと言ってもいい。

一番寂しのは母だ。

母は三人兄弟で、

ついに一人ぼっちになった、

親も兄弟もいなくなった。

自らの高齢もあり、

寂しさは想像を絶する。

何より心配なのは、

次は自分だと弱気になることだ。

家のことを完璧にこなし、

しかしこれといった趣味はなく、

ただ健康にだけは人一倍気遣う人だ。

それもこれも、

僕らに迷惑をかけずあの世に行くことを理想としているからだ。

一方で死ぬのは寂しいと漏らす。

揺れる心境は当然のことだ。

僕にできることは、

母孝行しかないな。

気持ちを盛り立てていきたい。

まずは当面、

見守り支えることだ。

死が相次ぐ。

僕も嫌でも考える。

普通にいきていても、

なんやかんや自体は動く。

一歩引いて、

自分の死に様を考える機会だ。

とにかくご冥福を祈る。

●金曜日に元町に参ります。よろしくお願いします。

2017年10月26日木曜日

節度

アインシュタインが、

チップ代わりに私たメモが、

1億7000万円で落札された。

そこにはドイツ語でこう書かれていた。

「静かで節度のある生活は、絶え間ない不安に襲われながら成功を追い求めるよりも多くの喜びをもたらしてくれる」

アインシュタイン先生が言うのだから、

きっと本当なのだろう。

そういう意味では今の僕なんか、

実に多くの喜びに満ちていると言えるだろう。

この10年、

僕は実に静かで節度のある生活をしてきた。

何年かに一度、

せきたてられるように海外に行ったり、

スカイダイビングをしたり。

勝手気ままな独身生活を送っている。

その通りだ。

でも僕はまだこのままじゃ終われないと思っている。

欠けたピースを埋めることは、

もうできないと思う。

人生のパズルは絶対に完成しない。

だからこそ、

それに代わる何かを求めている。

それが何なのかは断言できない。

ただドキドキする何か。

2017年10月25日水曜日

共感

共感しあえる人といると楽しい。

でも、

共感できない人の考えや感じ方を、

受け入れない、

反発するのは良くない。

その考えや感じ方の中に、

自分を広げるタネが潜んでいるかもしれないから。

逆に、

自分の考え方や感じ方が、

他人に共感してもらえなくても、

それを否定したり捨てることもない。

自分一人しかそう考えないとしたら、

それはチャンスかもしれない。

だって、

それは自分が独占状態だから。

先に進んで押し広げれば、

広大な場所に出られるかもしれない。

出られないかもしれないけれど、

誰もが共感する舗装された道を歩くより、

よっぽどドキドキできるから。

2017年10月24日火曜日

改憲

今日、

中学高校と同学年だった女性と、

ちょっと話す機会があった。

なんの弾みか今回の選挙の話になり、

憲法9条を含む憲法を変えるかどうか、

という話題になった。

彼女は普通にOLをしていて、

知性も教養もある感じの人なのだが、

彼女、

9条変えないと何かヤバいでしょ、

と言ったのだ。

戦争は嫌だからこそ9条を変えないと。

僕は新鮮な驚きを覚えた。

僕らと全く同年代で、

こんな風に言ってのける人がいるということに。

こりゃ、

憲法改正が発議されたら、

過半数が賛成するだろうなと思った。

例えば、

教育無償化と9条改正をセットで出されたら、

まず間違いなく過半数だろうなと。

戦争をしないために9条を変えるという論理が、

僕には全く理解できないのだが、

そういう風に考える人が、

それも大の大人がいて、

必ずしもそういう人が極端ではない、

そういう風潮に世の中がなっているのだと。

そもそも、

初対面の人を憲法がどうのこうのと話している自分も、

不思議だった。

一方で、

同じ席にいた人は、

憲法は時代に合わせて頻繁に変えるべきだが、

9条は守るべきだと言った。

そういう考え方は確かにある。

憲法を不磨の大典であることには、

正直僕も違和感はある。

しかし、

これまでの改憲論議は常に、

9条を変えることを中心に論じられてきた。

だから、

その人の考えはわかるけど、

納得はできない。

この国は蟻の一穴を許したら、

ダメな国民性だと思うから。

いろんな人がいろんな場で憲法のあり方を考えるのは、

決して悪いことではない。

でも、

新聞もテレビもあまり接しない彼女が、

なんかヤバいでしょ的な感覚で話題に上ることは、

非常に危険だ。

情報がネットに偏る現代、

ヤバいでしょで改憲しては、

それこそヤバいでしょと思った次第。

2017年10月22日日曜日

鉄壁




















行ってまいりました、

もといち姫路遠足。

やっぱり結構な雨が降り、

姫路城は予定通り行ったものの、

好古園と市立美術館はパス。

空いた時間を利用して向かったのは、、、












ラウンドワンで卓球。

姫路まで行って卓球かよという感じだけど、

これはこれで盛り上がりました。

でも、

1時間でみんなかなりお疲れ。

お一人250円也。

そこから宿舎に向かい、

夕飯を食べ、

カラオケを楽しみ、

僕はそこでタイムアップ。

明日は選挙なので。

みんなは明日、

全ての予定をキャンセルして、

ラウンドワンで今度はボーリングします。

行きたかったけど、、、

雨だろうが嵐だろうが、

このメンバーなら楽しい。

久しぶりのメンバーがいても、

変な気を使うことなく、

もはや家族的な阿吽の呼吸で物事が進む。

鉄壁のグループ。

そのことを再確認した一日でした。

2017年10月21日土曜日

遠足

明日は遠足だというのに、

台風21号が接近中。

これは決して、

姪の娘の話ではありません。

高2の同級生「もといち」の連中と、

姫路に遠足に行くのです。

東京や東北からも、

仲間が結集中です。

それにしてもこの気候、

何を着ていけばいいのか?

もう訳わかりません。

朝早いのでもう寝ます。

楽しんでまいります。

2017年10月20日金曜日

選挙

今度の日曜日は総選挙だ。

でも、

街は盛り上がっているのだろうか?

近くの公園や出勤途中にも、

看板はあるにはあるけれど、、、

僕が子供の頃のように、

選挙カーが住宅街の津々浦々まで、

●●を宜しくお願いします、

的な状況が懐かしくもある。

保育園がうるさいと言われるようなご時世じゃ、

望むべくもないけれど。

結局、

候補よりも政党を選ぶことになる。

僕のポイントは、

憲法を変えないこと。

変えなくたって、

日本の軍備はどんどん増強され、

自衛隊もどっかり存在している。

押し付けられたか否かは、

僕にとっては関係ない。

この年齢まで生きていると、

国家がある野望を成し遂げるために、

どういう手段を取るか、

おぼろげにわかってくる。

最初は小出しに耳当たりの良いことで、

蟻の一穴を開ける。

そこからじわじわじわじわ、

何年もかけて穴を大きくする。

次第に人はそれが当たり前だと感じるようになる。

それがわかっているから、

憲法にはいかなる蟻の一穴も開けさせてはならないと思う。

僕がこの世から消えた後、

若い人がどうしようと、

それは自由だ。

だけど、

僕が生きているうちに、

憲法改正は実現させたくはない。

同じ過ちを繰り返さないの誓いは、

一体なんだったのかということだ。

原発が爆発してからの、

この国のやり方を見ていれば、

憲法に穴を開けたあとどうしたいのか。

誰だってわかるだろ?


2017年10月19日木曜日

駄作




















本日のレイトショー。

まず余談だけど、

今日はレディースデイで、

女性は一律1100円。

どうしてメンズデイがないのかな?

電車の女性専用車は、

痴漢対策という一応の理由があるけれど、

レディースデイのみある理由はなんだろう?

不思議だ。

で本題。

この作品で、

1968年の猿の惑星第1作につながる、

という触れ込みなんだけど、

確かにそういう風にはなっていたけれど、

映画としては最低だった。

多分今年観た映画の中でも最低だと思う。

ストーリーは理解できるけど、

タイヤが曲がった自転車で走っているような、

ぎこちない脚本。

人間サイドの「主役」の俳優が、

テレビ英会話のスキットに出てくる人レベルの、

あまりの下手くそさ。

見るべき要素があるとすれば、

お決まり猿の特殊メイクなんだろうけど、

それならキングコングの方がはるかに良かった。

一体ハリウッドは巨額の費用をかけて、

こんな駄作を作って恥ずかしくないのかね?

本気で途中退出しようかと思った。

アイデアは悪くないと思うのだけど、、、


2017年10月18日水曜日

離婚

女心と秋の空。

とはいうが、

こんな女性と付き合うのは難しいだろうな。

そんな天気が続いて、

すっかり参った。

二度も離婚をしたのだから、

そりゃまぁ女心がわからんのも当然、

と言われてしまえばそれまでだけど、

考えようによっては、

相手に男を見る目がなかった、

ということも成り立つわけで。

ダメ男とダメ女がくっついて、

やっぱりダメでしたと。

わかりやすい話でもある。

離婚は結婚よりパワーを使うなどというけど、

僕の場合は、

結婚は本当に勢いそのもので、

怖いもの知らずで飛び込んだ。

離婚はパワーを使うというか、

いずれも打ちのめされた。

一度目で受けた痛みをごまかすために、

二度目をしてみたら、

何十倍返しにあってしまった。

その痛みは未だにフラッシュバックして、

しばしば僕を苦しめる。

当然の報いなのだろうけど。

つくづく僕は、

結婚不適合者なのだと思う。

2017年10月16日月曜日

陸王

陸王

というドラマが始まった。

半沢直樹とか、

下町ロケットと同じ、

原作、

制作陣らしい。

そして主役は役所広司だ。

面白くないはずはないと期待する。

斜陽産業の地下足袋工場が新規事業に乗り出す。

ランニングシューズだ。

だが、

敵は大手企業。

立ち向かえるはずはない。

基本的に、

下町ロケットと同じ構図だ。

これからどう展開していくのか。

楽しみとはいえ、

原作があるのだから、

多くの視聴者は結末を知っている。

見せる、

そして離さないためには、

演出で盛り上げるしかない。

そこで役所広司だ。

正直、

よく出たなと思う。

すでに映画界の大スターだ。

今さら連ドラでもないだろうに。

新聞では、

映画の方がテレビより短距離走だ、

みたいなことを言っていた。

それは意外だった。

映画の方がじっくり作るイメージがあったからだ。

でも一方で、

テレビドラマはセリフを入れるなり出す。

しかも1話から順番に撮っていくわけでもない。

と映画との違いをあげる。

違うからこそ挑むのだろう。

何かその現場から得るものがあれば、

それをまた映画にフィードバックできる。

そんな考えなんだろうなと想像する。

次回が楽しみだ。

2017年10月15日日曜日

感謝

話の途中で感極まり、

言葉に詰まった。

どうしたんだろう?

僕はそういう人間ではない。

少なくとも僕が知っている僕はそういうんじゃない。

親父の葬式の挨拶でも泣かなかったのに。

そもそも、

そんな話の内容ではなかった。

実際、

そこは笑ってもらって、

その先にまだ話す予定もあったのだ。

なのに、

こらえきれぬ思いが瞬間的にこみ上げてきた。

自分でも知らなかった自分の感情。

それほどの気持ちがあったんだと、

初めて気づいた。

呼吸を整え、

なんとか言葉をつないで話終え、

席に戻ると、

あとは放心してしまった。

人間って不思議な生き物だな。

2017年10月14日土曜日

姑息

選挙準備でワタワタしていて、

第2土曜日を忘れていた。

なんということだ。

連絡なかったら、

家で寝ていたところだ。

人生で一番大事な土曜日がやってくる。

なのに準備は何もできていない。

ぶっつけ本番の方が、

ライブ感あっていいんだよねぇ。

自分に言い訳する。

10年経っても何も変わってないな。

きっと僕の核心は変わってないと思う。

僕は姑息な男だ。

でも、

表面的なことが変わっただけでも、

上出来じゃないか?

表面すら変わっていなければ、

僕は今頃この世にはいなかったに違いないのだし。

●では12時半ちょい前に伺います。

2017年10月13日金曜日

退屈

ドクターXがなんで人気なのか?

不思議で見て見た。

御意、

忖度、

患者ファースト、

遠隔手術コロンブス、、、

時事ワードを巧みに取り込みながら、

胸がすくような展開。

何にも考えず見ているぶんには、

十分な出来だと思った。

俳優陣が豪華で、

コミカルな演出も難なくこなす。

そりゃまぁ視聴率は取れますな。

でも、

もういい。

綾瀬はるかのドラマも期待したけど、

がっかりの一言。

彼女は脚本を見極める力が弱いのか、

事務所がイマイチなのか。

好きな女優だけに残念だな。

やっぱりテレビドラマはそんなもんか。

唯一見ているのは、

わろてんか。

今のところ快調だ。

見るのをやめる理由はない。

でも、

テレビっ子生活もそろそろだなと思っている。

生活習慣を再び改造しなければな。

2017年10月12日木曜日

改憲

今回の衆院選の狙いは、

自民公明が議席を減らしても、

衆院全体で改憲勢力を増やすことにある。

と僕は結論づけている。

ところが、

各政党の言い分は、

アベノミクスだの、

北朝鮮だの、

消費税増税分の使い道だの、

そんなことばっかり言っている。

そして結果は、

全体としては間違いなく、

改憲勢力が圧倒的に勝つだろう。

それが民意なら仕方がない。

でも世論調査を見たときに、

改憲はほとんど重要視されていない。

唯一面白いなと思ったのは、

希望の党が公約の中に、

ベーシックインカム導入をしらっと入れている点だ。

国民全員に、

最低限度の生活ができるお金を毎月配りましょうという政策で、

世界的に実験している国もある。

これは正直魅力的ではある。

でも、

そんなことに惑わされてはいけない。

と僕は思っている。

理想党と現実党があるとするなら、

僕は迷わず理想党に票を入れる。

2017年10月11日水曜日

給料

うちの会社の契約社員の多くは、

結構変わった経歴の人が多い。

具体的には書けないけど、

少なくとも僕なんかより、

あらゆる意味ですごい人が多い。

しかしながら、

給料という点では正社員に比べるべくもない。

今日たまたま、

そのうちの一人とじっくり話をしたのだけれど、

彼らの中には、

その道を突き詰めれば、

絶対に日本てもトップクラスになれただろうに、

なぜか諦めてしまった人もいる。

現代はキャリアアップ、

ステップアップの時代というが、

せっかく8合目ぐらいまで登りながら、

頂上を見ずに別の山に登ることを繰り返していると、

キャリアアップどころか、

諦め症候群というか、

何者にもなれずにきずいたら30歳台、

みたいなことになる危険がある。

にもかかわらず、

本人はまだ一発逆転がありうると、

心のどこかで思っている。

僕は今の会社が僕にとってベストの環境下どうか、

知るべくもないけれど、

とにかく諦めず30年近く踏みとどまった。

給料という観点だけに立てば、

諦めなかった僕が正解だったと言えるかもしれない。

一方で、

この道は違う、

あの道も違うと、

流れ流れて我が社にやってきた彼らには、

僕なんかにはない魅力がギュッと詰まっていることも確かだ。

どちらが良い人生かなんて、

誰にもわからない。

ただ彼らが、

あと20年ほどしてから、

自分の人生を後悔しないこと、

それだけを願う。


2017年10月10日火曜日

構造




















本日のレイトショー。

1960年代にNASAで働いた、

3人の黒人女性の物語。

実話ベースだというから、

脚色はかなりあるとしても、

あの時代にそんな人らがいたことすら知らなかったから、

かなり驚いた。

3人はいずれも才気あふれ、

結婚しながら働くキャリアウーマン。

だが時代は黒人が公然と差別される時代だ。

バスでもトイレでも、

白人用と有色人種用が分けられていた。

彼女らは、

そういう時代に表むき強く反発するわけではなく、

黒人で女性という、

二重の制約の中、

したたかにキャリアを切り開く。

もちろん彼女らには、

類稀なる才能があったからできたという側面はあるにせよ。

派手さはないけど、

地に足がついた演出で、

ところどころ涙が溢れた。

何より3人の女性役の女優が素晴らしい。

ビデオでもいいから見て欲しい。

しかし、

それから半世紀以上経っても、

日本で女性の社会進出は本当の意味で進んでいるとは思えない。

今の日本社会で上にいる人、

例えば小池百合子などは、

語弊を恐れずに言えば、

社会的には男性だ。

いや、

男性以上に男性的な思考がなければ、

今の日本社会で上に行くことはできないと思う。

社会の構造が男性思考でできているのだから、

当たり前と言えば当たり前なんだけど。

だから、

社会の文法を日本語から英語に変えるぐらいの、

革命がなければ、

男女平等の社会は訪れないように思う。


2017年10月9日月曜日

天才

藤井聡太の1年を追ったNスペは、

なかなか興味深かった。

彼の強さを特徴づけている、

詰将棋。

子供の頃通った教室では、

子供たちに目隠しさせ、

駒の配置を記憶させ、

さらに頭の中の盤上で解かせる。

これはかなり厳しい訓練だと思うけど、

かなり鍛えられるだろうな。

ただ、

じゃあその将棋教室の子供が、

みんな強くなるわけじゃない。

藤井聡太はその詰将棋が好きで好きでたまらなかった。

これまでに解いた数は1万だという。

さらにこの将棋教室では、

子供らにある映画を見せる。

燃えよドラゴンだ。

ブルース・リーが、

敵にやられて絶体絶命でも、

諦めない。

勝負は頭脳の格闘技だと、

将棋教室の先生は言う。

最後にものをいうのは、

闘争心なんだと。

これはすでに知っていた話だけど、

29連勝の中で、

絶体絶命に陥った場面があった。

その時彼が放った手は、

相手に二択を迫るもので、

片方を選べば勝ち、

もう片方なら負けというものだった。

でも、

意表を突かれた相手はすでに1分将棋になっていて、

読み切ることはできない。

どちらが正しいか、

十数手を読み切らなければならなかったからだ。

相手は間違え、

藤井は土壇場で大逆転した。

人間対人間ならではの勝負。

AI相手なら間違いなく負けていただろう。

将棋の面白さは、

人間対人間の戦いだからだ。

その藤井聡太も、

トップ中のトップ棋士にはまだ叶わない。

森内九段には勝ったけど、

あれは持ち時間が極めて短く、

若手の藤井聡太に有利だった。

がっちりタイトル戦を争って、

トップ棋士に勝てる力はまだない。

しかし400年に一人の天才と言われる彼だ。

早晩、

将棋界を席巻する日が訪れるだろう。

何せ、

将棋がなかったら生きていけない、

とまで言ったのだ。

あの天才が。

こんなに恐ろしいことはないではないか。

2017年10月8日日曜日

借金

NHKの逆転人生は、

40億円の借金を16年で返した男。

自慢じゃないけど、

生まれてこのかた、

借金といえば学生ローンの30万円だけ、

という僕にとっては想像もできない。

しかもその借金は、

彼の父親のもので、

彼には何の責任もないのだ。

父親の借金はバブルの頃のもので、

全てが銀行から貸しつけられたものが焦げ付いた格好。

不動産を整理し、

居酒屋チェーンを立て直し、

働きに働いて返し終えたという。

自殺を考えたことはなかったけど、

気がついたら電車に飛び込みそうになっていたこともあったとか。

人件費削減をやりすぎて、

食中毒に火事も続いた。

もう大手に売ってしまおうと思った時、

引き止めたのは社員らだったという。

逃げたい一心の自分と、

会社に人生をかけている社員。

もう一度頑張る気持ちになれたという。

矢沢永吉みたいに、

さだまさしみたいに、

己の才能で巨額の借金を返した人の例は聞くけど、

サラリーマンからいきなり40億を背負って、

返しきるとは、、、

プロジェクトX並みにすごい話だと思った。

何よりも偉かったのは奥さんだ。

一度も別れようとは思わなかったんだって。

これぞ人徳ですね。

2017年10月7日土曜日

失敗

金スマで、

キンタロー。の社交ダンス企画を見た。

このシリーズは割と見ていて、

国内の大会を経て、

全日本に選ばれ、

今月15日の世界大会に出場するのだが、

今日の放送は、

その前哨戦という感じの、

ドイツでの大会の様子だった。

世界では完全に無名のペアが、

世界の上位ランカー相手に16位。

それだけでもとんでもないことだと思う。

しかし、

キンタロー。ペアには致命的な弱点があって、

それは、

ペアを結成してからの期間が短いという部分だ。

互いに目を見ただけで意思疎通できるぐらいじゃないと、

というわけだが、

男性の方がキンタロー。に気後れしてしまっていて、

どうも歯車が噛み合わない。

そこで、

キンタロー。の学生時代の恩師を訪ねるのだが、

その人がすごかった。

男性は波、

女性はサーファー。

男性に思いっきり踊りたいように踊れと言う。

転んでもぶつかってもいいから、

自分が踊りたいように。

するとどうだろう。

本来力を蓄えてきた男性が、

見違えるように荒々しく踊る。

それについていくキンタロー。

その二人のダンスを見ていて、

ドイツ大会とのあまりの違いに、

思わず涙が出た。

言葉が足りないけど、

番組を見ていた人ならわかってもらえると思う。

昨日のソングスで小沢健二が言っていたこと思い出す。

日本人は失敗しないことをよしとする教育を受けてきて、

思い切って失敗できない体質になっている、

みたいなことだ。

互いに思いっきり失敗して、

転んで怪我して、

それを二人で乗り越えてこそ、

本当のペアになる。

夫婦だってきっとそんなものなのだろう。

15日の結果が楽しみだ。

2017年10月6日金曜日

紫煙

会社の先輩が亡くなった。

背中が痛くて病院に行ったら、

末期の肺癌と診断され、

手の施しようがなかったという。

57歳。

若すぎる死。

その先輩は、

昔気質の親分肌っぽいところがあって、

正直、

僕は苦手だった。

直属の上司だったこともあったけど、

忘れもしない東日本大震災の直前、

その人はある事件の当事者となって、

僕らの前から消えた。

それ以来、

たまに姿を見かけることはあったけど、

話をすることは一度もなかった。

最後に見かけたのは、

そう遠くないある日、

会社から帰る姿だった。

今から思えば、

辛そうに歩いていたのかもしれないけど、

その時の僕の抱いた感想は、

あぁ老けたな、

だった。

あの事件で一線を離れ、

当時のよく言えば覇気のようなものが、

抜け落ちてしまっていた。

それは遠くない未来の自分の姿のように思えた。

その人も喫煙者だった。

亡くなったという知らせは、

瞬く間に、

でも密かに会社中に広まり、

以来、

喫煙室はガラガラだ。

僕はガラガラの喫煙室で、

一人紫煙を吐き出した。

2017年10月4日水曜日

納得

家に帰り、

自室でテレビを少し見て、

風呂に入って、

また自室に戻ると、





あったかい





おまかせにしているエアコンが、

いつの間にか暖房になってる!

考えてみれば、

今年も90日切ってるやん!

まだ何もしてへ、、、

へへへ

インド行ったもんね。

今年はインド、

去年はスカイダイビング、、、

年に一つ、

ドキドキのメーンイベントがあれば、

なんとなく納得できる。

来年は何しよう。

再来年は何しよう、、、

あーあといくつ、

ドキドキイベントがあるのかなぁ、、、




2017年10月3日火曜日

認知

先日、

東大生と明石家さんまの番組を見ていたら、

東大生が天才と思う日本人を紹介していて、

1位は藤井聡太で、

2位がさんまで、

3位がイチローだったかな?

まぁ、

だいたい想像のつくメンツだったんだけど、

一人、

全く知らない、

聞いたこともない人がいて、

驚いた。

落合陽一。

なんと、

落合信彦の息子だという。

落合信彦も、

そんなに有名じゃないだろうけど、

僕はよく知っていて、

だからその息子が、

東大生から天才だと思われていて、

しかも僕がその存在を全く知らなかったということに、

少なからずショックを受け、

早速アマゾンで彼の本を一冊買って読み始めた。

自分が何もかも知っているわけは当然ないんだけど、

とにかくなんかショックだったんだ。

そしてその番組で、

明石家さんまを知らない日本人が、

3パーセントいることも知った。

たとえば、

生まれてから英才教育を受けて、

テレビはNHKしか見ないような、

そんな人。

いやぁ、

そんなこともあるんだなぁって、

妙に感心した。

2017年10月2日月曜日

腎臓

Nスペの大型企画、

「人体」が面白い。

第1回目は腎臓を取り上げた。

この企画の大きなコンセプトは、

脳がすべての人体活動を司っているのではなく、

臓器同士が互いに直接、

情報のやり取りをしているという、

最新の知見がある。

腎臓は単に尿を作っているだけではなく、

血液内の様々な物質の量をコントロールしていて、

その仕組みは驚くほど精緻であるそうだ。

その為に腎臓は、

身体中のあらゆる臓器と情報をやり取りして、

司令塔のような役割を果たしているという。

一番面白かったのは、

腎臓が弱ると他の臓器もおかしくなって、

ついには死に至るというところ。

いわゆる多臓器不全による死は、

腎臓をきっかけにしているのではないか、

だから、

他の臓器が悪くても、

常に腎臓の調子を監視して、

腎臓が悪くなれば、

他の治療を中断してでも、

腎臓を回復させるべきだという考えが、

広まりつつあるのだという。

きわめつけは、

腎臓は血中のリンの量を管理していて、

その濃度が寿命に関係しているということ。

だから、

長生きしたけりゃ腎臓を大切にすべきらしい。

僕は子供の頃に腎臓の大病をしている。

こりゃあんまり長生きはできないなと、

改めて思った次第。


2017年10月1日日曜日

絶望

何が希望だ。

小池新党は、

民進をぶっ潰し、

維新とも手を結ぶ。

目指すは政権交代だと。

希望は、

脱原発を目指すとも聞く。

消費税増税凍結だとも。

だが、

そこは目下のポイントではない。

希望は改憲を是としている。

問題はここだ。

今度の総選挙で自民と公明が負けても、

補って余りある希望の候補が当選すれば、

衆院の3分の2はおろか、

5分の4ぐらいが改憲賛成議員で埋め尽くされるかもしれない。

今日は、

東京、

大阪、

愛知の知事が一堂に会した。

一体こんな大きな絵を、

小池百合子一人で描けるはずがない。

裏で目立たず描いている人間がいるのではないか?

それはどうでもいいが、

思うに、

自民と公明だけでは、

たとえ憲法改正が発議されても、

国民投票で否決されると踏んでいるのだろう。

それが、

二大政党のいずれもが、

改憲を目指すとなれば、

国民投票も通る可能性が出てくる。

今回の選挙の最大のポイントはそこだろう。

改憲反対の僕としては、

投票する選択肢がいよいよなくなってきた。

全く、

夢も希望もない状況だ。

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...