2017年10月10日火曜日
構造
本日のレイトショー。
1960年代にNASAで働いた、
3人の黒人女性の物語。
実話ベースだというから、
脚色はかなりあるとしても、
あの時代にそんな人らがいたことすら知らなかったから、
かなり驚いた。
3人はいずれも才気あふれ、
結婚しながら働くキャリアウーマン。
だが時代は黒人が公然と差別される時代だ。
バスでもトイレでも、
白人用と有色人種用が分けられていた。
彼女らは、
そういう時代に表むき強く反発するわけではなく、
黒人で女性という、
二重の制約の中、
したたかにキャリアを切り開く。
もちろん彼女らには、
類稀なる才能があったからできたという側面はあるにせよ。
派手さはないけど、
地に足がついた演出で、
ところどころ涙が溢れた。
何より3人の女性役の女優が素晴らしい。
ビデオでもいいから見て欲しい。
しかし、
それから半世紀以上経っても、
日本で女性の社会進出は本当の意味で進んでいるとは思えない。
今の日本社会で上にいる人、
例えば小池百合子などは、
語弊を恐れずに言えば、
社会的には男性だ。
いや、
男性以上に男性的な思考がなければ、
今の日本社会で上に行くことはできないと思う。
社会の構造が男性思考でできているのだから、
当たり前と言えば当たり前なんだけど。
だから、
社会の文法を日本語から英語に変えるぐらいの、
革命がなければ、
男女平等の社会は訪れないように思う。
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