話の途中で感極まり、
言葉に詰まった。
どうしたんだろう?
僕はそういう人間ではない。
少なくとも僕が知っている僕はそういうんじゃない。
親父の葬式の挨拶でも泣かなかったのに。
そもそも、
そんな話の内容ではなかった。
実際、
そこは笑ってもらって、
その先にまだ話す予定もあったのだ。
なのに、
こらえきれぬ思いが瞬間的にこみ上げてきた。
自分でも知らなかった自分の感情。
それほどの気持ちがあったんだと、
初めて気づいた。
呼吸を整え、
なんとか言葉をつないで話終え、
席に戻ると、
あとは放心してしまった。
人間って不思議な生き物だな。
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