広島高裁が、
伊方原発の差し止め命令を出した。
高裁レベルでは初の決定。
意味は大きい。
喜んだのは広島の被爆者たちだ。
彼らにとって、
核兵器も原子力発電も同じ核だ。
原子力発電というが、
結局は核発電。
原子力の平和利用というが、
一度大事故が起これば大きな災厄になることは、
福島原発の爆発で証明された。
世界中から核という核をなくそう。
それが広島の声だ。
今年は国連の条約締結やICANのノーベル平和賞など、
核廃絶運動にとって大きな成果が上がった。
年末になってまたもや大きな追い風が吹いた。
核発電を再び広めようとする国と電力。
それに反対する人たちに敬意を表する。
伊方原発の地元の人の苛立ちは、
地元経済の問題に尽きる。
喉元過ぎれば熱さを忘れ、
理想より現実を重視する。
それは無理もないかもしれない。
しかし日本が進むべき道は一切の核をなくすることだ。
それを進めることこそ政治であり、
しかもそれは夢物語ではなく、
実現可能な選択肢だ。
国が核発電にこだわる理由は、
僕なりに考えるとやっぱり経済だ。
日本の大企業は軒並み、
電力株を保有している。
その電力株が値上がりしないことには、
企業資産が大きく目減りしたままだ。
概ね、
東京五輪、
それに先立つ天皇退位の狂乱の中で、
国民の心からあの災厄を過去のものにしてしまいたいのだろう。
戦っている人がいる。
僕は今は戦えないけど、
心の中では常に彼らを応援する。
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