2017年12月19日火曜日

冤罪

無実の罪で、

20年間獄中生活を送った女性が、

Nスペに出ていた。

再会を待ち望んで、

そのために無実を訴え続けたのに、

出所したら、

20年の成長に戸惑い、

また、

連絡を取り合うことで迷惑をかけてはいけないと、

一人マンションに暮らす。

住所も教えていない。

仕事は早朝のチラシ配り。

人との接触を避けたい、

誰も信用できなくなり潔癖症になり、

部屋は必要最小限のものしか置かない。

携帯電話一つ手に入れるのに、

店員の言っていることが何もわからない。

両親には信じてもらえず、

そのわだかまりは消えない。

そんな中、

認知症の母が行方不明になった。

奇しくもバラバラだった家族が一つになり、

必死に探すが見つからない。

希望は打ち砕かれ、

母は50キロ離れた海岸で遺体で見つかる。

でも悲しい出来事が、

家族の再生のきっかけになった。

息子は結婚し、

その妻は全てを受け入れ、

懸命に明るく場を盛り上げる。

事件が起きたのは1995年。

娘を殺したのは冤罪だったが、

死なせた責任は一生拭えない。

娘の月命日、

誕生日、

命日。

娘の好きだった色の服を着て、

20年の時は止まったままで、

服装の感覚は30代のままだ。

自分の年齢とのギャップが埋められない。

獄中に戻った方が楽だと思ったこともある。

いい番組だった。

でも僕は最近、

マスコミはもっと、

労せず稼いでいい暮らしを楽しむ、

いわゆる勝ち組をもっと取り上げるべきだと思う。

今のマスコミは基本、

下見て暮らせだ。

世の中でうまく立ち回り、

労せずして稼いでいる人らは大勢いる。

その矛盾を明らかにして、

国政の欠陥を浮き彫りにするのもいいのではないか。

庶民が怒りを覚えるような、

そんな報道を望んでいる。

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