無実の罪で、
20年間獄中生活を送った女性が、
Nスペに出ていた。
再会を待ち望んで、
そのために無実を訴え続けたのに、
出所したら、
20年の成長に戸惑い、
また、
連絡を取り合うことで迷惑をかけてはいけないと、
一人マンションに暮らす。
住所も教えていない。
仕事は早朝のチラシ配り。
人との接触を避けたい、
誰も信用できなくなり潔癖症になり、
部屋は必要最小限のものしか置かない。
携帯電話一つ手に入れるのに、
店員の言っていることが何もわからない。
両親には信じてもらえず、
そのわだかまりは消えない。
そんな中、
認知症の母が行方不明になった。
奇しくもバラバラだった家族が一つになり、
必死に探すが見つからない。
希望は打ち砕かれ、
母は50キロ離れた海岸で遺体で見つかる。
でも悲しい出来事が、
家族の再生のきっかけになった。
息子は結婚し、
その妻は全てを受け入れ、
懸命に明るく場を盛り上げる。
事件が起きたのは1995年。
娘を殺したのは冤罪だったが、
死なせた責任は一生拭えない。
娘の月命日、
誕生日、
命日。
娘の好きだった色の服を着て、
20年の時は止まったままで、
服装の感覚は30代のままだ。
自分の年齢とのギャップが埋められない。
獄中に戻った方が楽だと思ったこともある。
いい番組だった。
でも僕は最近、
マスコミはもっと、
労せず稼いでいい暮らしを楽しむ、
いわゆる勝ち組をもっと取り上げるべきだと思う。
今のマスコミは基本、
下見て暮らせだ。
世の中でうまく立ち回り、
労せずして稼いでいる人らは大勢いる。
その矛盾を明らかにして、
国政の欠陥を浮き彫りにするのもいいのではないか。
庶民が怒りを覚えるような、
そんな報道を望んでいる。
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