2018年2月27日火曜日

勝負

羽生のNHKスペシャルを見ていて、

彼が怪我をしたことで、

五輪を最高の演技の場ではなく、

勝ちに行く方向に転換したのだと言うことがよくわかった。

確実に飛べるジャンプを軸に、

出来栄え点を重視して得点を稼ぐ。

SPで首位に立ったことで、

フリーの演技もジャンプを減らし、

確実に決めて行く。

それが成功すれば、

ショートのリードで逃げ切れる。

そう言う緻密な作戦を立てていたわけだ。

もちろんそれを実行して見せた彼は素晴らしい。

誤算があったとすれば最後の2個のジャンプ。

危ない場面があったけど、

なんとか切り抜けたのは、

彼の持っている気迫と応援をプレッシャーではなく、

力に変える能力があったからだ。

僕は五輪の勝ち方を知っていると、

大会前に言った意味がはっきりわかった。

とにかく自分のベストを尽くす宇野とは、

そこが決定的に違う。

持っている演技構成の次元が違ったことも大きい。

右足の負傷という不幸に見舞われながら、

最後の最後まで勝ちにこだわり続けた精神力。

そこが羽生の羽生たらしめているところだろう。

あえて言えば、

フリーの失敗をも観客を味方につけてしまう、

そういうのは、

最後にものを言ったのは、

何が何でも金をとるというブレない心があったからだと、

本当に納得できた。

痛み止めを飲み、

足をダメにしても金に賭けたアスリートの執念を見た。

金メダルというだけではなく、

まさに銀盤の王と呼ぶのにふさわしい選手だと思った。


2018年2月25日日曜日

有終

カー娘が銅メダル。

さすがに今日は仕事しつつ、

気持ちは半分試合に向いていた。

第10エンド。

イギリスのショットがミスで日本に1点入って、

メダルが確定した瞬間、

職場には拍手が起きた。

負けても4位なのだが、

五輪である以上、

メダルのあるなしは天地の差。

本当に頑張ったなと思った。

でも日本は結局、

通算6勝5敗なんだよな。

それで銅メダルはラッキーだったとも言える。

髙木菜那が金メダルをとったけど、

日本中はカー娘の銅の方に沸いたはずだ。

日本のメダルは14。

髙木姉妹で5個を荒稼ぎしたのが大きいが、

それでも大躍進。

大変に結構な大会でした。

東京五輪の盛り上がりは、

これの比じゃないだろう。

それはもう2年後に迫っている。

2018年2月24日土曜日

反則

女子フィギュアのザギトワが、

プログラムの後半にジャンプを全て集めたのは、

ルールに則って全く反則ではないと思うけど、

15歳にしてあの容姿は反則だろ!

人間がオギャーと生まれて、

たった15年であの身体はなかろう。

同じ15歳でも浅田真央は、

もうちょっと少女っぽくて、

くるくる軽々と3回転半を跳んでいた。

それに引き換え同じ15歳のザギトワは、

もう見た目は成熟した女性、

演技がバレエに裏打ちされたようにエレガントで、

おまけにジャンプを立て続けに決める。

恐ろしい。

一体どんな成長をして来たのか、

想像もつかない。

それはともかく、

ロシアの選手はポーズが綺麗だ。

立ち姿、

身のこなし、

その一つ一つが芸術的に美しい。

そこが、

日本人選手と決定的に違う。

そこに宮原や坂本の伸びしろがあると思った。

2018年2月23日金曜日

終盤

平昌オリンピックも終盤戦。

昨日の女子チームぱシュートは手に汗握った。

日本が世界記録を3度塗り替え、

今季絶好調だと知っていても、

オランダに逆転された中盤は、

素人目にはハラハラさせられた。

解説者などは、

日本は終盤も強いので、

1秒以内の差なら大丈夫と見ていたようだけど。

それにしても高木美帆。

1大会で金銀銅のコンプリート。

過去にそんな日本人選手はいたのかな?

とにかく団体戦ではあるけれど、

彼女の頑張りなくては金は取れなかっただろう。

何事も終盤が大事ですな。

一方、

大杉漣。

66歳の早すぎる突然の訃報。

彼自身、

自分の人生が最終盤とは微塵も思っていなかっただろう。

無念だったろうな。

人はいつ死ぬかわからない。

50歳も超えると、

いつも最終盤だと言う気持ちを持つべきなのか?

それとも、

ゴールがどこか誰もわからないのだから、

ただ淡々と生きるしかないのか。

同じ日の出来事だけに、

ふとそんなことを考えた。

2018年2月21日水曜日

言葉

オリンピックでメダルを取るような選手、

特に金メダルを取るような選手は、

インタビューの言葉が人生の金言になるようなことを言う。

インタビュー慣れしていると言うこともあるだろけど、

多分常に自分の競技に対して言葉で整理しているのだと思う。

練習ノートをつける選手は多い。

でもそれだけじゃなく、

練習の全て、

日常生活、

その全てを言語化して常に問題点を具体化し、

一つ一つ解決して来たのだろう。

小平奈緒が金メダリストとしての生き方が問われる、

みたいなことを言っていた。

オリンピックに限らず一流スポーツ選手は、

自分の言葉で自分の競技、

人生を365日何年も、

ずっとそうして生きて来たのだろう。

毎日惰性で生きている身としては恥ずかしいばかり。

そう言うことを気づかせてくれると言う点でも、

五輪は素晴らしい。

水曜日に元町参ります。よろしくお願いします。
●金曜日に変更させていただきます。



2018年2月20日火曜日

爽快




















本日の只見。

グレーテスト・ショーマン。

サーカスを初めて作った男の話。

ミュージカルなんだけど、

これがなかなか良かった。

主人公はヒュー・ジャックマン。

レミゼラブルでもそうだったけど、

歌が上手い。

というか、

ハリウッド俳優は歌が上手い。

社会で差別されている異形の者を集めて始めたショーが当たり、

その頃は彼らになんの偏見もなかったのに、

次第に金持ちになるにつれて、

大切なものを見失い、

全財産を失う。

どん底で救ってくれたのは、

一度は見捨てかけた彼ら異形の者たち、

そして家族だった。

ストーリーは単純明快。

とにかくテンポが良くて、

ミュージカル場面がとても多い。

ダンスも素敵で、

あっという間の2時間弱。

この映画がまさにグレーテストショーだった。

手がけたのはララランドのチーム。

どうりでいいはずだ。

また歌詞がいいんだな。

只見した代わりにサントラ買っちまったぜ。

2018年2月19日月曜日

完勝

小平金。

すごい。

何がすごいって、

1500入賞、

1000銀、

500金と、

予定通りに結果を出したから。

しかも今シーズン負けなしで来てて。

タイムも目標の36秒台。

言うことなし。

完璧な結果だった。

こんな形で金まで到達した選手は、

日本人には少ないんじゃないか?

ついでに言えば、

ライバルの韓国選手との心温まるレース後のシーン。

美しい。

が、

理想的すぎて面白みがない、

なんてことを言ったらバッシングされそうだ。

もちろん小平にも挫折や想像を絶する努力があっただろう。

ただそれは、

報道で今になって知る程度で、

感情移入するほどではない。

贅沢だけど、

見る方としてはそんなもん。

少なくとも僕は。

概してスピードスケートの選手は、

そういう地味なところがある。

もともと注目される競技ではないし。

とは言え、

日本にとっては快挙だ。

メダルも増えて来た。

万々歳の大会になっている。

この調子でまだあと何個かメダルを上積みできそうな、

そんな雰囲気だ。




2018年2月18日日曜日

超人

羽生のフリーの演技には

金メダルを獲るのに必要なプラスαが宿っていた。

決して完璧な演技ではなかったと思うけど、

絶対に転けない、

絶対に出し切る。

全身からその気迫がほとばしって会場を支配し、

見るもの全てを引きずり込んだ。

4年に1度の舞台であれができる、

それが彼のすごさだ。

演技を終えた後の仕草、

右足を触り氷に触る、

そういうのを関西弁でイキりと言って嫌う人もいる。

その気持ちはわかる。

でもそういう次元じゃない。

彼を襲った状況で、

あの舞台に立っていること自体が奇跡的なのに、

そこで金を連覇してしまう。

もう奇跡以上の超人だと思う。

おそらく彼以上にフィギュアの才能がある人間は、

地球上に他にいるだろう。

だけど彼以上に突き詰めて努力して、

それを演技に昇華できる人はいないだろう。

対照的なのが宇野だ。

とことんクールで、

最初の4回転で転けても、

2位狙いに切り替えてその後を滑り切る、

それもまた稀有な才能だ。

156センチしかない男がなんと大きく見えたことか。

急成長には目を見張る。

あの二人に比べたら、

フェルナンデスは明らかに五輪の重圧に押されていた。

いい演技なんだけど、

見るものを圧倒できなかった。

それが普通なのだ。

羽生と宇野がいい意味で異常なのであり、

そういう選手こそが五輪で金を手にするのだ。

五輪の魔物と手を組んで、

自らが魔物になった者だけが手にできる勲章だ。

一生に何回もあるわけではない、

すごいものを見せてもらった。

2018年2月17日土曜日

圧巻

男子フィギュアの日本人3人は、

好対照だった。

田中刑事はいわゆるこれまでの日本人の典型。

五輪のプレッシャーに押し潰され、

実力とは程遠い出来。

宇野昌磨はいわゆるゆとり世代。

五輪ということを特別に意識せず、

自分の納得のいく演技ができれば良い。

その考えが結果的に好結果をもたらした。

そして羽生。

直前の怪我というアクシデントさえ、

自分を劇的に盛り上げる要素にして、

何が何でも連覇するんだという意志が強烈にあった。

あらゆるプレッシャーを力に変える、

特殊な回路を持っている。

ひょっとして目標は五輪連覇ではなく、

前回ソチのフリーで失敗しながら金という、

納得のいかない金に対するリベンジが彼の目標だのだろう。

どうすればそこまでの意志を持ち続けることができるのか、

不思議でしょうがないが、

それが羽生の羽生たる所以だ。

逆境になればなるほど燃える。

五輪に愛される選手とは彼のような人だろう。

彼の行動には賛否両論あると聞く。

あの自分こそ最高だ、

どうだ!

という雰囲気が鼻につくという人もいる。

日本人は謙虚で真面目でストイックで、

それに打ち勝つ選手を好む。

そういう意味で羽生は規格外だ。

最近そういう漫画のような選手が日本人に出てきた。

大谷翔平もその一人。

そんなこと出来るわけないよということを、

本気で出来ると信じ、

実現してしまう。

それが本気だから周囲も全力でサポートする。

全ては本人の強烈な意志だ。

羽生が金を取るかどうかは予断を許さない。

2位のフェルナンデスは強敵だ。

決して安全圏内にいるわけではない。

でも小塚は金を取るか否かではなく。

世界最高得点を更新するかを達成できるかどうかがポイントだという。

まるで金は前提のような口ぶりだった。

勝負事に絶対はない。

羽生がまた怪我をして惨敗することだって可能性ゼロではない。

でも彼が本当に五輪に愛されているのなら、

前代未聞の金を掴むだろう。

彼のあまりに強い意志の前に、

周囲の選手はわずかでも弱気になってはいけない。

羽生以上の勝ちたいという意志がないと。

でも、

そんな選手がいるようには見えなかった。

羽生に唯一の弱点があるとすれば、

フリーを滑り切る体力がもつかどうかではないか。

でも、

そんなことも杞憂なのだろう。

ショートの一本めの4回転サルコーを決めた瞬間の、

会場の歓声はものすごかった。

世界中が彼の漫画的快挙を楽しみにしているようにも思える。


2018年2月16日金曜日

露出

冬の五輪で、

一番放映時間が長いのは、

何と言ってもカーリングだと思う。

予選だけで9試合。

一試合が2時間以上かかる。

だいたい生中継されて、

その間中、

選手たちが大写しになる。

しかもカーリングは

何の防具もつけないから、

選手の顔がそのまま出る。

予選を通っても通らなくても、

準決勝や3位決定戦もあり、

とにかくどんなチームでも、

十試合ぐらい放送される、

かける2時間なら20時間。

これって破格の長時間だよ。

しかも競技日程が長期にわたる。

冬の五輪といえば、

とりあえずカーリングが流れるのだ。

また日本代表のLS北見は可愛い子が多い。

今大会は絶好調で、

予選3戦3勝。

今日の韓国戦も手に汗握る高勝負だった。

フィギュアやスピードスケート、

ジャンプ、

どれも素晴らしいけど、

放映時間という意味ではカーリングの足元にも及ばないだろう。

目が話せないというか、

いやでも目に入ってくる稀有な競技だと思う。

2018年2月15日木曜日

勝利

悔しい銀が続く日本勢。

メダルを獲ることはすごいことなんだけど、

こうなってくると、

金と銀を分けるものについて考えざるを得ない。

日本選手はとてつもない努力をして、

W杯でも好成績を収め、

金の筆頭に挙げられていた。

もはや昔のように、

外国人に引けをとるということもない。

なのにこの大舞台で金を取れない。

日本選手は自分の実力を出し尽くせば結果はついてくる、

という言い方をよくする。

平常心を保つという意味では正しい考え方なのだろう。

でもそこには、

相手に勝つという闘争心が足りないような気もする。

外国人選手は何が何でも相手を倒す気概がすごい。

テレビでもそれが伝わってくる。

象徴的だったのはスノボハーフパイプのホワイトだ。

平野は1440✖️2を成功すれば金みたいに言われていたし、

それは常識的な考えだったのかもしれない。

でもホワイトは最後の最後で初の1440✖️2を決めて、

さらに他の高難度技を決めて逆転した。

もし彼が転倒していたら平野は金だったはず。

ホワイトの闘争心はすごかったし、

だからこそ最後に一か八かに賭けて勝った。

日本人が金を取るにはあと一つ、

あのホワイトのような闘争心が必要ではないか。

100%の力を発揮するだけでは金は難しい。

120%の火事場の馬鹿力が加わればなと思った。

銀も銅も素晴らしい。

でも勝負の世界で、

日本選手はまだ誰も本当の意味で誰一人勝ってはいない。

2018年2月14日水曜日

物語

嬉しい銅の高梨、

悔しい銀の高木。

対照的な二人だった。

高梨は4位から3位。

順位はたった一つ上がっただけだけど、

そのために4年間苦しみ抜いた。

本人が一番ホッとしているだろうけど、

見ているこちらも嬉しいというよりホッとした。

これで彼女は呪縛から解き放たれた。

競技者として、

という言葉を何度も口にした。

次の4年はこの4年とは全く違ったものになるだろう。

高木は天才少女と呼ばれながらバンクーバーで結果を出せず、

ソチの時は代表にすら選ばれなかった。

だけど今シーズンは絶好調で、

本人も周囲も1500の金を期待していただけに、

悔しいだろう。

ただ彼女はそれでもメダルを獲った。

前回の高梨とはそこが違う。

相手がいる。

自然条件など運もある。

世界大会で表彰台に上がったことすらない原が、

一発でメダルを獲る。

それも五輪だ。

どの選手にも物語がある。

それを僕らが共有しているかどうか。

それによって同じメダルでも、

見ている方が受ける思いは大きく違う。

典型的なのは卓球の愛ちゃんだ。

彼女は子供の頃から国民が成長を見守ってきた。

だからメダルを取ればこちらも大喜びし、

負ければこちらも悔しい。

いろんな思いを抱きながら、

今回も五輪を観戦している。

2018年2月12日月曜日

犬猿




















本日のロードショー。

ヒメアノールの監督の最新作。

ある兄弟と姉妹の話。

暴力的な兄と真面目な弟。

頭のいい太った姉と美人でスタイルもいいけど、

仕事のできない妹。

互いにコンプレックスを抱きあい、

憎しみも覚えるが、

同じぐらい愛情もある。

互いに張り合って、

譲らずに喧嘩になって仲直りして、、、

こういうの、

兄弟姉妹なら多かれ少なかれ抱く感情なんだろうな。

僕の場合は、

出来のいい姉と出来損ないの弟だから、

愛憎って感じはないけれど。

観客は圧倒的に若い女性が多かった。

男の目線から見ても、

十分に面白い作品だった。

●ちなみにこの監督の「ヒメアノール」は強烈です。

2018年2月11日日曜日

応援

平昌五輪は本格的に競技が始まったけど、

日本のメダルはまだゼロ。

期待された高木美帆はダメで、

日の丸飛行隊も全滅。

スノボもリュージュもショートトラックも、

なんやかんや全部だめ。

一人でいいからメダルを獲ったら、

勢いがつくんだけどな。

今回の平昌は日本と時差がほとんどなく、

日本でもゴールデンタイムに放送がある。

それは一般的には良いことなんだろうけど、

超夜型の僕にはいささか不都合。

放送している時間帯は仕事してるんだよな。

深夜1時とかからやってくれた方が僕はありがたい。

試合やってるのに見られないのは結構辛い。

にわか五輪ファンは、

リュージュとか好きなんだけどね。

ああ冬の五輪だって気分になるから。

ま、

始まったばかりだし、

半分期待、

半分期待せず応援しよう。

ズバリ高梨沙羅と平野歩夢を応援してるんだけどな。

2018年2月10日土曜日

開幕

平昌五輪の開会式を、

結構真面目に見た。

テンポのいい演出だったと思うし、

韓国の歴史を感じさせる内容だった。

南北融和を前面に出した内容は、

理想は高いけど、

実際どうなんだろう、

綺麗事過ぎるような気もしたけど、

決して悪いことではない。

これで軍事衝突みたいなことが避けられるなら。

そう願う。

聖火の点火はやっぱりキムヨナだった。

あの高いところで滑る姿は美しかったし、

その前の突然現れた階段を駆け上る南北の選手も良かった。

あのドローンで空中に浮かんだ五輪マーク、

あれ本当にライブでやったのか知らん。

だとしたらすごい演出だったと思うけど。

総じて良かったと思うんだけど、

テレビ中継では会場の盛り上がりが、

イマイチ感じられなかったのは残念。

全体として、

テレビ向けの演出だったと思うんだけど、

会場の人は満足できたのだろうか?

マイナス2度と、

直前までの極度の寒さが和らいでいたのも良かった。

さぁ、

仕事と五輪観戦の両立が今後の課題だ。


2018年2月9日金曜日

雪辱

平昌五輪が始まる。

今回はたくさんメダルが取れそうだけど、

僕にとって忘れられないのは、

2006年のトリノ五輪だ。

あの年、

僕は東京に出向中で、

その大会は実は日本勢は惨敗続きで、

メダルは最終日近くになってもゼロだった。

その時に唯一のメダル、

それも金を取ったのが荒川静香だった。

だから彼女のイナバウワーの映像を見ると、

今でも当時のことが思い出される。

大会としては残念な結果だったけど、

それだけに荒川が金を取った驚きは、

鮮烈な記憶だ、

さて今回、

個人的に注目しているのはやはり、

高梨沙羅だ。

4年前の雪辱を果たせるのか、

はたまた涙を飲むのか。

五輪の借りは五輪でしか返せないという。

その通りだと思う。

だから4年間、

この日のためだけに全てを捧げた彼女に、

何とか獲らせてあげたいけど、

冷静に考えれば無理っぽい。

それでも何とか神風でも吹いてくれないかな。

彼女の人間の将来を決定づける勝負が待ち遠しいような怖いような。

どんな結果であっても、

よく頑張ったととにかく労いたい。

2018年2月8日木曜日

参加

もうちょっと古い話題だけど、

ビットコイン騒動の時に、

どんなものか興味本位で少し買ってみた。

するとその途端、

どんどん値下がりして、

半分とは言わないけど、

4割ぐらい下がった。

もともと、

普段の無駄遣いを節制すれば浮く程度の金額で、

仮にゼロになっても痛くない金額なんだけど、

初めて気づいたことがある。

このビットコインと言う奴は、

24時間値上がり値下がりを、

それこそ秒単位で繰り返す。

株なら取引開始から終了まで、

9時から3時までと決まっているけど、

こっちは24時間だ。

寝て起きたらガクンと値下がりしている、

あるいはその逆ということもある。

気にし出したら寝ることもできないだろう。

だからもうこれは、

初めからなかったものと考えて、

気にしないようにするしかない。

ゲームを観戦しているぐらいの気持ちでないと、

多分身が持たない。

大金をつぎ込んでいる人はさぞ、

精神衛生上良くないはずだ。

他人に貸した金は返ってこないものと思えという。

それと同じだ。

そもそも、

世間で騒がれることに参加しているようじゃ、

完全に乗り遅れている。

何の世界も同じだなと実感。

それも、

参加したからこそ味わえるものであって、

そう意味でもちっとも惜しくない参加料だと思っている。

2018年2月7日水曜日

看板




















本日のロードショー。

人種差別と偏見がはびこるアメリカ南部の田舎町。

娘をレイプされ焼き殺された母親が、

捜査が進まないことに業を煮やし、

町外れの道路沿いの看板に、

警察署長を痛烈に皮肉る広告を出したことから物語は始まる。

表向き静かな町に衝撃が走り、

住民は、

母親に同情しながらも、

看板を取りやめるようなだめる。

が、

母親は頑として聞かない。

ここまで見たら、

警察vs.母親、

みたいな感じで話が進むと思うのだが、

そう一筋縄ではいかない。

この警察署長、

実は大変な好人物。

しかも末期がんで余命わずか。

母親の気持ちはわかるが、

操作は完全に膠着状態なのだ理解してくれと説明する。

でも母親は聞く耳を持たない。

そして、

人格者の警察署長は何通もの遺書を残して自殺する。

物語はここから本格的に動きだす。

後任の署長は黒人で、

差別体質の警官にクビを言い渡す。

いよいよ母親の言い分が認められて犯人探しになるのかと思いきや、

署長の自殺の悲しみの矛先は母親に向けられ、

また、

クビになった警官の内面にも変化が訪れる。

そこでまた事件が起きて、、、

とにかく物語は僕の想定外へと二転三転していく。

母親の元夫や息子、

警官や小人の男。

様々な登場人物が絡み合って、

意外なラストへと向かっていく。

作中、

怒りは怒りを呼ぶ、

というセリフが出てくる。

その通り、

怒りは怒りを呼んで手のつけようがないほどになって、

それでも人々は自らを見つめ次第に自分の落ち度に気づく。

登場人物誰もがそれなりの理由を抱えて生きている。

そして大事なのは他人を思いやることだと、

そう語りかけてくる。

今のアメリカでこの映画が作られた意味を考えながら、

ステレオタイプに物語が進むと思い込んだ自分が、

ちょっと情けなかった。

何の根拠もないけど、

これだけの傑作はアカデミー賞を獲るだろうなと思った。


2018年2月6日火曜日

感染

先日、

韓国映画の「新感染」をレンタルで観た。

韓国の新幹線で未知の感染症が発生するというもので、

バイオハザード的なゾンビが車内で次々に発生する。

ゾンビ映画、

まして見慣れぬ韓国映画だったけど、

予告編を見て面白そうだった。

実際に見て、

やっぱりとても面白かった。

話は単純なんだけど、

ゾンビの恐怖とともに、

人間ドラマもしっかり描かれていて、

緩急がついた構成も良かった。

何より評価したいのは、

セリフに頼らず映像で状況をうまく表現している点。

日本映画はそこが上手くなくて、

全てセリフで説明しようとする映画が多いように思う。

観客にセリフではなく映像で状況に巻き込んでいく手法は、

日本映画も見習った方がいい。

映画なんだから。

ゾンビの演技も良かった。

ところどころ、

詰めが甘いところもあったけど、

良い点の方が多かった。

快作だと僕は思う。

基本、

列車内の映像が多いので、

おそらく低予算で作られたと思うけど、

それでも才能があればこれだけの作品が作れる。

ラストもハリウッド映画と違い、

ハッピーエンドではない。

そこがまた良かった。

ゾンビ映画が苦手な人でも耐えられるグロさだと思うし、

オススメだな。

2018年2月4日日曜日

基礎

日ハムに入団した清宮幸太郎が、

ボールの投げ方を指導されたそうだ。

幼い頃から野球の英才教育を受け、

鳴り物入りでプロになった「天才」が、

最初にボールの投げ方を指導されるとは。

プロってすごいなと思う一方で、

アマチュア時代にその指導ができなかった、

できる指導者がいなかったのか?

との疑問もわく。

あえて目をつぶって、

打撃を伸ばした、

という想像もできるが、

とはいえボールの投げ方である。

例えば僕らの職場に置き換えると、

新人に、

パソコンのマウスの持ち方から指導するようなものだ。

あるいは、

日本語の基礎から教える、

みたいなもの。

あるいは、

打撃に注目されるが故に、

あえてそこから始めて、

清宮を慢心させないようにしているのか。

何はともあれ、

大谷翔平をあそこまで伸ばした球団だ。

それなりの確固たる信念があるのだろう。

これが巨人だったら絶対にそうはしない。

いきなり打撃練習させて、

さすが清宮的な報道をさせただろう。

何事も最初が肝心。

清宮はいい球団に入ったなと思わされた。

2018年2月3日土曜日

前進

昨日のもといちの日の集まり、

11時過ぎに1次会を終え、

2次会は4人でカラオケボックスに行った。

こんなところにカラオケがあるなんて知らなかった。

しかも営業時間は朝の5時まで。

こだわりなくリクエストされるままに歌った。

青春の影から傷だらけのローラまで。

最初はうまく歌えなかった。

知らない人の前だったらそこで萎縮して、

悪循環を繰り返していたと思う。

でも、

本当に40年近い気のおけない友達だったので、

失敗してもきにすることなく次々歌った。

すると次第に調子が良くなってきた。

とは行っても合格点ではなかったと思うけど、

それでも自信になった。

最後の方では自分でもある程度納得いく歌になった。

結果はともかく、

そのことは僕にとって大きな自信になった。

壁を越えられた気がした。

行ってよかった。

これをきっかけに変わって行きたい。

とはいえ2時には切り上げたけど。

2018年2月2日金曜日

成熟

もといちの日。

去年、

姫路旅行もあったし、

正直、

数人しか集まらないような予感がしていた。

それならそれでも良いと思っていた。

少数でじっくり話すのも悪くない。

長年続けていれば、

そういう回があっても仕方ないと思っていた。

最初、

6人が集まって、

それから増えず、

やっぱりかな、

そう思ってたら、

8時過ぎぐらいから一人また一人。

しかも、

これまであまり来なかった人がサプライズで来てくれて、

最終的には15人。

いつもながらの大盛況だった。

今回は大してラインやフェイスブックでの告知も最小限だったのに。

この年1回のイベントが、

浸透して、

さらに広がりを見せている。

そう思えた。

みんな年齢のこともあって、

解散は11時半ごろだったけど、

それからカラオケ組もいて、

僕が帰宅したのは2時回っていた。

グループラインのメンバーも23人になった。

僕らの世代の同級生としてはかなりの数になったと思う。

長い年を重ね、

じわじわ浸透して。

誰が主役というわけでもなく、

集まったメンバーで自然に役割が決まり、

自然と盛り上がる。

盛り上がるというより、

本当に年中行事として浸透したなと実感した。

毎年訪れる二度目の正月。

大事な大事な集まりに成長した。

みんなの協力の賜物だ。

2018年2月1日木曜日

更新

免許証の更新に行ってきた。

ゴールド免許なので5年ぶり。

運転してないのだから、

また今回も5年有効の免許になる。

最大の問題は顔写真だ。

前回のは、

史上最低の出来だった。

とはいえ、

免許の写真ほど、

満足のいく写真を撮るのが至難なものはない。

満足に髪型などを整える余裕がない。

そして取り直しができない。

5年ぶりの一発勝負なのだ。

だいたい警察関係の施設というだけで、

犯罪者でもないのに妙に緊張する。

言われたらとにかく素早く動かねばと、

気ばかり焦る。

そんな状況でリラックスした表情などできない。

今回は、

前回よりだいぶん空いていたのと、

こっちも年をとって図太くなったのか、

少しはゆとりを持って臨めたけど、、、

30分の講習を終えて受け取った新しい免許証の写真は、

まぁ、

前回よりは大分まし。

それだけで御の字だ。

土台モデルがモデルなのだから、

十分納得しないとな。



遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...