2019年2月4日月曜日

脇役

俳優の新井浩文の逮捕には驚いた。

彼を最初に認識したのは、

もう大分前になるけど、

「ジョゼと虎と魚たち」だった。

確か自動車工場で働くアンちゃんで、

目つきが鋭くて粗暴な感じの、

駆け出しの演技の下手な端役ぐらいの印象しかなかった。

それが特にここ数年、

主に脇役として映画やテレビの作品に数多く出演するようになって、

そうすると顔つきも穏やかになって、

弁護士やエンジニア役なんかもこなすようになっていた。

だから今、

映画やテレビ業界は騒然としているらしい。

彼の120本にも及ぶ作品が販売や再放送できなくなる恐れがあるのだ。

中にはさっきのジョゼを含め名作の誉高い作品もある。

それらの「文化遺産」が今回のことで日の目を見ることがなくなるなんて、

何ともやるせない。

容疑が事実なら彼の芸能界復帰の道はないのかもしれないけれど、

せめて作品はこれまで通り流通させてほしい。

それほどに今の映画テレビ業界での彼の存在感は大きい。

改めてこれは大変なことだぞと思っている。

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